11月24日の午前2時半頃、エピローグまで書き終え『梅雨明けの、空の下。』が完結しました。
もともとあまり人気の作品でも書き手でもないのですが、
それでも最後までお付き合いいただいた方、現在も読んでくださっている方など少なからずいらっしゃって、本当に心から感謝しています。
ありがとうございます∵゜。・(。´ノω・`)。゜∵
また、エピローグに関しては書こうかどうか迷っていたのですが、
何人かの方が背中を押してくださって書ききることができました。
ありがとうございます。
当初この作品は第1章の「梅雨明けの、空の下。」のみで完結させていた作品なのですが、
恋愛小説コンテストがあるということで、
それまでずっと温めていた関連作を思い切って書いてみようと考え、続く「ハロー、グッバイ、ニューワールド!」に取り掛かりました。
続く、と言ってもお話自体は回想で、「梅雨明け〜」に登場している高校生の佐藤拓の中学時代になっています。
この佐藤拓というキャラクターは、小説みたいなものを書き始めた頃からずっと書いてきたキャラクターで、今でも思い入れがとても強いです。
すごく書きたいけど書かずじまいで終わりそうだった作品なので、最後まで書けただけで本当に嬉しいです(´•ω•̥`)
でも実は反省点もかなりあります。
一つ目は第1章と第2章の間にいろんな意味で差がありすぎること。
書いた時期が違うというのが一つにはあるのですが(「梅雨明け」は2年前くらいに書いたもので、「ハロー、グッバイ」は今回のコンテストを受けて書きました)、
何よりも書き手の思い入れの差が、はっきりと形になって現れてしまっているなと思います。
それで、「連作短編」という形を取りながら、「梅雨明け」2万字以下、「ハロー、グッバイ」7万字超、という結果になってしまっています。
もはや「ハロー、グッバイ」単品にした方が良かったのではないかなと...。
そうしなかったのは文字数に不安があるという、どうしようもなくあざとい理由だったので、そこも大いに反省しています。
内容的に見ても、やはり「ハロー、グッバイ」の方が断然に濃いです。
そのため、全体を通しての主人公は当初の陸ではなく、拓に変わってしまっています。
まあ、もともと「梅雨明け」の中でも佐藤拓のポジションの方が遥かにおいしいのですが...。
それでも初稿から7万字書けたのは実は初めてです。
これまであまり長いものは書いてこなかったので、きちんとこれだけの分量を短期間に書けたことは、一つ自信にも繋がりましたし、
内容的にも過去に書いた「梅雨明け」よりは「ハロー、グッバイ」の方が満足のいくものになったことは、喜ばしいことだなと思ってはいます。
ですが、内容に関しては、おそらく多くの方が、「えーっっ!!!」となる展開になってしまっていると思います。
ここに関してはネタバレになりますので、このノートの最後にネタバレ欄を作って書きたいと思います。
それと、誰も興味無いだろう裏話をちょっとだけ箇条書きでまとめてみたした。
面白いネタがあるといいな...。
ではではスタート・:*。・:*≡( _•ω•)_
①「梅雨明けの、空の下。」は、当初悪阻の辛さを紛らわすためにガリガリ書いた作品でした。
②「梅雨明けの、空の下。」の主人公、三谷陸は漫画『君に届け』の三浦健人をイメージして書きました。
③「梅雨明けの、空の下。」の宮原は同じく『君に届け』のくるみちゃんをイメージしていました。結果としてかなり違うキャラになっていますが...。
④「梅雨明けの、空の下。」を書いている時にBUMP OF CHICKENにハマっていて(今も好きですが)、バンプの歌詞を彷彿とさせる文章が書きたくて不自然なのを承知でぶち込んだ表現があります。
⑤シンプルな名前をつけるのが好きで、特に漢字一文字、読みは二文字というのをよく使います。陸、拓、涼、龍、凛などの名前はそういう理由でなんとなく付けました。
⑥「ハロー、グッバイ、ニューワールド!」の拓と龍は昔からよく書くキャラクターで、どちらかが主人公の時は必ずどちらかが親友として登場します。
⑦「ハロー、グッバイ、ニューワールド!」で、拓がカノジョと出会う場面は昔に書いた掌編をアレンジして書いていますが、その掌編は映画『エイリアン4』を見て無性に書きたくなったものです。なぜ『エイリアン4』からあれが生まれたのか自分でも謎です。
⑧「ハロー、グッバイ、ニューワールド!」にはバスケシーンが多々ありますが、これは小学生の頃私が神漫画『スラムダンク』の大ファンだったことが影響しています。
⑨拓と龍も『スラムダンク』信者で、拓は海南戦、龍は陵南戦(公式戦)が好きという、全く小説に反映されない裏設定があります。
⑩私はワープロで小説を書くのが苦手で、いつも手書きで書いたものを推敲しながら入力するという二度手間をしていて、遅筆の一番の原因だと思います...(´・ω・`)
⑪「ハロー、グッバイ、ニューワールド!」はS.キングの原作の映画みたいなイメージを持って書きました。ホラーではなく『スタンド・バイ・ミー』みたいなやつです。
以上、思い付くままにあげてみました。
⚠⚠ネタバレ⚠⚠
(人-ω•`)💧未読の方はご覧にならないでください。(*;ω人)ゴメンネ
さて、問題の件ですが...
「ハロー、グッバイ、ニューワールド!」は、ハッとしてキュンな恋愛小説としては、多くの方が考えられない展開になっています。
終盤、というか最後の最後、復縁するかと思いきや......破局するんですよね。
ジャンル的に考えてもハッピーエンドが定説というのは分かっているのですが、ちょっとこだわりがあってこの形にしました。
そのこだわりというのは「青春は失って戻ってこないから切なくて良い」みたいなものです。
今回書いたこれは、恋愛モノとして書いたつもりですが、同時に青春モノとしての側面もあり、
中学生という微妙な年代の感覚と、そこから否応なく大人に近づいていく様子を書きたいと思っていました。
だから、中学時代を象徴するような大切な物は、高校生現在の彼は失ってしまっている、という風にしたかったんです。
そしてやはり恋愛小説として考えれば、大切なものとは恋人であって、
だからこそ気持ちはあるけど別れちゃう、というちょっとモヤッとする終わり方にしています。
ほとんど書き手のワガママのようなものですが、やはり書きたいものを書きたい、という思いが私は強いです。
一番の読み手は自分でありたいなと勝手ながら思っていて。
なので、多くの方の納得いかない形になってしまったとしても、自分が納得のいくものにしたい、そういう気持ちでこのラストにしました。
これは、もうごめんなさいと言うしかないです...。
と言いつつ、実は二人の再開エピソードを考え始めています。
ただ、かなり性描写の多いものになるはずなので、書いたとしてもカクヨムでは公開できません。
他所で公開した時、できればこちらで告知したいと思うので、もしご興味のおありな方がいらっしゃったら、読んでいただければな、と思います。
いないかも知れませんが...。そしていつになるかも分かりませんが...。
ではでは、色々と言い訳を書いてしまってすみません。
ですが、皆さんに読んでいただいて楽しんでいただくことも、もちろん目指しています。
今回の展開にご不満、という方は是非是非ご意見聞かせていただきたいなと思いますので、
ご遠慮なく、ご指摘ご指導ください。
自分の書きたいものと皆さんが読みたいものをきちんと知った上で、より良いものが書ければいいなと思っています。
最後までお読みいただいてありがとうございました!