近況ノートの使い道がわからずカクヨム歴、はやくも三年目。
はじめまして、朔です。
なんとかして活用したいな、と思いながら、でも書くことがないな、と目を逸らしてきた近況ノート。ここまできてやっと伝えたいことができたので、少々綴らせていただきます。
さて、このたび、カクヨム甲子園2020 ロングストーリー部門にて『ロマンチックは冷蔵庫の中、腐っていくのを待つばかり』が奨励賞をいただきました。ひとりだけタイトルが長くてすこし恥ずかしいです。でも嬉しい。
応援やコメント、星などを投げかけてくれたみなさま、本当にありがとうございます。大変励みになっています。
実を言うと、人見知りすぎて他人の作品にレビューを書くことはおろか、コメントを残すことすらためらってしまう作者です。でも、特にコメントなんかは、いただくととても嬉しくなると知っています。だから、これからはせめて、好きな作品には短いコメントだけでも残していこうと思います。
心をこめて書いたものが、誰かの心を動かせるというのは、実はとてもすごいことなんじゃないかな、と最近考えます。私の作品を読んだ誰かが、そのなかに生きるキャラクターたちに共感することで、ほんのすこしでもさびしくなくなったらいいと思います。間接的に、作者もさびしくなくなるんです。私はたぶん、そのために書いています。
今回の作品が、誰かのそんな作品になっていればいいな。
ただ、大賞を取れなかったのは残念だなあとやはり思います。一昨年は最終選考止まり。去年は特別賞。そのまま、上を目指したかった。来年はないので再チャレンジもできません。
でも、作品の質をあげることはできたと思っています。去年の作品はなんというか、飛び道具を詰め込めるだけ詰め込んで、「掴みに行った賞」という感じでした。それが、今年は作品と向き合って、「与えられた賞」になったという気がします。あくまで私の所感ですが。
これは、「自分のこと」よりも、「作品のこと」を考えられた結果かなあと思います。
ですので、私のなかでは進歩です。誰がなんと言おうと進歩です。
これからも、作品と真摯に向き合える作者でいたいと思います。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
更新頻度が亀よりも遅い作者ですが――むかし飼っていた亀、普通に速かったんですよね――これからも書き続けるつもりですので、また気が向いたら読んでください。
私の甲子園はここで終わりですが、土俵を変えて、挑戦し続けます。三年間ありがとうございました。