私は、配信者の界隈で生きている。配信はしてないけど、リスナーがてら配信者のサポートをしている。相談室を開いたり、色々。配信者だから、まあ、色々な人がいるわけだ。ファンがそこそこいたバンド女子、風邪ひいた時にカラオケに無理やり連れていかれた結果男よりも低い声になったシングルマザー、Xジェンダーを患う性別不詳の歴史的にすごい経歴持つ奴。その中でも、ある人の経験談が、ショックだった。
その人は、幼い頃から虐待や暴力を受けていた。
最初は大きな家の生まれだったらしい。そこで兄と弟と妹の三人兄弟だった。そこで離婚の話が出て、誰をどこに引き取るかでもみだした。1番下だった彼女は、ヒステリーの酷い母に押し付けられた。そこからだった。母は、前まで共働きで、旦那や子供にストレスのはけ口としていたからか、日々仕事のストレスのはけ口が1人だけになっていた。そこで、夫婦の制約がなくなった母は、夜出かけるようになっていた。そして家に帰ると、その先で出会った見知らぬ男と鉢合わせた。数ヶ月単位で男は入れ替わり、そしてそれを繰り返して小学三年生の時だった。男の性癖に触れた彼女は、小学三年生という若さで、犯されてしまった。
ここまでしか聞いていないが、最近になって、縁を切った母と会ったらしい。
母と会って、最初の一言目が、「あんたなんか産まなければよかった」だったらしい。
言うことは無い。
もう呆れに呆れてしまってる。
怒る気すらない。
心底呆れる。そして、失望もする。
私は毎日、彼女の精神状態を確認して、自殺に追い込まないように、毎日毎日、希望を与え続けて、生き繋いでいく。
社会の闇は、こういうことを指すんだろう。
と、思うと私は完全に闇に飲まれて生きているのかもな。その中でまだ正気を保ってる。
いや、保てている。