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【遥かなる地平線に血の雨を】完結

【遥かなる地平線に血の雨を】にて、『終章 同じ空の下』を公開しました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894419971/episodes/16817330660584418085

このエピソードをもって、『遥かなる地平線に血の雨を』は完結となります。
お読み頂いた方、評価・応援・レビュー頂いた方々にはこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。


途中でスランプやらめんどくささに陥って半年以上更新できない時期が続き、再執筆を始めたころには設定忘れてるなんて状態になってましたが、何とか書き切きることができました。テーマであるイチャラブもバイオレンスもアドベンチャーも盛り込みつつ、私の目指す『美しい自然の風景+容赦のない人間の暴力性=死闘の果ての虚無』という作風も一応は納得できる形には落ち着いたかな、と。

本作は『最後の騎士』という作品と地続きの設定でテーマも似たようなものなんですが、主人公を最強の男とその彼女としたことで、より「異世界転生して第二の人生を期待する前に、目の前の人生を自分で何とかしろ!」という作風が強調された気がします。
というのも書きながら、なぜ優しいだけの男は弱者男性なんて呼ばれ女性に蔑まれ、その弱者男性が蔑むチンピラやらヤンキーやらDV男やらは女も子供も普通に持っているのかということを考えた結果、結局この世界は「力のある野郎が物理でぶん殴るのが最強なんじゃないか?」という結論に至り、そして最後はフーとミッコの一騎打ちで締めました。
なんで、最強の男によるガチンコの一騎打ちに多くのカロリーを割くことになり、エミリーにもっと役割や設定を持たせたかったと思いつつ、悩むたびに「そんなもんどうでもいいわ!」というノリになってしまいました。でも最近の女性主人公優位の風潮もそれはそれで違和感あるのでやっぱりどうでもよかったのかな、と。

あと、本作の最後は普通にハッピーエンドにしました。基本的にはバッドエンド好きのうえ、希望を描くにしてももっとどす黒く歪んだ希望を表現したがる傾向があるのですが、本作の主人公であるミッコはチンピラから一人の親になりましたし、何より子供はやっぱり希望そのものなので。


100%満足のいく出来とは言えませんが、しかし本作の完結を糧にして、今後も『美しい自然の風景+容赦のない人間の暴力性=死闘の果ての虚無』という作風を突き詰めていきたいと思っています。


重ね重ね、『遥かなる地平線に血の雨を』を読んで頂きありがとうございました。
それでは、またいつかどこかで。

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