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カクヨムユーザーミーティングレポート(不真面目)

時間丁度に角川第三ビルに向かう。
既に何人もいる。うぉ、すげぇ雰囲気が濃い。
つーかギラギラしてる。 そのままエレベーターへ。
なんだろう、この緊迫した空気。
ハンター試験会場にでも向かうのか、コレは。

スプラトゥーンやスマブラの『ガチ部屋』に来た雰囲気のまま、9Fへ。 めっちゃオシャレ。
さすがに23区内にあるエンタメ企業さんは違いますなぁ、という感想を持ちながら、自分のチケット(後で講評の呼び出しに使用)を受け取る。
あの、Eだけ手書きなんですけど?
他のブロックのは綺麗なヤツなのに、私のEのだけ手書きなんですけど? 差別?区別?隔離?
え、何この格差? と戸惑いながら好きなところに着席。
見晴らしの良いとこちゃっかり確保。

始まる前の時間を利用してアンケート。
おぉ、ボールペンがカクヨム仕様!
わざわざ作ったんか、コストどんぐらいかなぁ、金もったはるなぁ……とか考えながら記入。
アンケート、まぁ色々と書く欄がある。
失礼かもしれないけれど、カクヨムに対してちょいちょい文句を書いてく。
ごめんね、基本皮肉で贅肉な人間ですの、私。

さぁ、いよいよはじまりだ。
編集長と名の付く方々が前へ。 緊張している参加者。
それを「拍手してイインデスヨー(笑)」と和ませる編集長様。
確かに、和んだ。うん。
さすがエンタメ業界、なのだろうか。 人の心をキャッチしよるわ。

さぁ、ここから本番だ。 まずは編集長さん(お2人)の経歴から。
「 甘城ブリリアントパーク」をご担当されてる方と、 「冴えない彼女の育て方」をご担当されている方、と……
すんません。読んでないんでまた勉強しておきます……

本題、第一の話題は、「編集者さんたちはどうやって新人を発掘しているか?」
これはまず今も昔も第一でメジャーなのは新人賞、だと。
そりゃそうだわな。
年間100本以上が来てて、ここ4~5年はWebからも受け付けてるから増えてるとか。すごいね。

二番目に多い新人発掘の場は、「別業界から」だとか。
ゲームのシナリオライターさんや、TRPGのシナリオ書いてはる人とか。
これも昔から多いそうで。

んで、第三の新人発掘、これがWeb小説からの発掘。
もう今やどのレーベルでも1作か2作は出しており、「流れ」はできておるそうです。
ただし、数が多くなった!月に10は新作、続き物合わせれば突き20~30作品は出てる。
つまり、かつては「SSR」だったWeb小説の書籍化ってのが「レア、コモン」というわけで…… どのジャンルでもそうですけど、レアリティが下がると、受け手側にとっても飽和するんで、ここからが勝負どころ、とのこと。
うむ、せちがらいねぇ

さて、新人さんを発掘する際、編集さんは何を見ているか?
との問いに、その編集長さんは自分の意見ではあるが、と前置きをしつつ、 「この作家さんは他にどんなものが書けるんだろう?」ということだそうで。
編集さんは発掘する際は「作家買い」だとか。「作品買い」ではなく。
ほう、これは重要だ。

才能のひきだしはどの程度あるのか、気持ちのいい文体が書けるか……
そういのももちろん重要ですが、 「バックボーンがしっかりとあり、その人にしか書けないものが書ける」というのが大きいんだそうで。
うーん。耳と胃が痛い!

バックボーン、すなわち「こだわり」があることが重要。
その人は何が好きか、その人はどんなこだわりがあるか。
それこそ「巨乳よりも貧乳好きだ!」でも良いそうです。
そのこだわりが欲しい、とのこと。
ふむ……あ、私は尻派です。

では、編集さんはどんな作品を読もうとするか?
ですけど、 やっぱりどうも「クリック数」みたいですね。うん。
曰く、「ワンクリック、というのは労働コストである。そのコストを払わせるだけのものがあるかどうかを見る」とのこと。
例えば、本なら「帯キャッチ」でひきつけ、裏面の「あらすじ」を読ませる、これが既に一労働コスト。
これを支払わせる能力を、読者の「期待」をいかに持たせるか、これが重要とのこと。
…… あー、エンタメを商売にしてはる方のご意見やなぁ、とひしひし。

そんなこんなで本題が終わり、質疑応答の時間へ。
ミーティングへの応募は倍率6倍、抽選は完全ランダムだったそうで。
あー、どおりで老若男女入り乱れ…… これがカクヨムの主ユーザーかと納得した次第。
私も質問。「今後、どういうジャンルが来るか?」
いや、気になるじゃん、やっぱ……
まぁ、答えは「レーベルごとに今後来るジャンルは違うだろうし、細分化されていくだろう」とのお答え。
あー、ま、そりゃそっか……(舌打ちしたのは内緒だぞっ!)

印象的だったのは最後の質問の答え。
「書手の主張はどの程度出すべき?」との問いに、 「(意訳)がっつり出すべき。だからこそ編集がいるのだ」とのこと。
おー、プロい……
あ、ただ、「(そのレーベルに対し)どういう人をライバルにしているか?」は重要とのこと。
己を知って敵を知らざれば百戦危うからずってヤツですな、ふむ。

さぁ、いよいよ個人の講評だ。
個室でやると思ったら、イベントホールの後ろの方でやるのかよ!
オープンスペースかよ!?
ブロックごとに順番で……えーと、私はE-5……
わーぉ。結構後ろの方だー。

1人頭10分、すなわち約40分の待ち時間……
その間、後ろで楽しそうに(?)講評していただいている参加者さんたち……
な、なんだこれは?
パねぇぞ、緊張感!
沈まれ! 鼓動のビートぉぉぉ!!?

さぁ、そうしてやってきた私の番! 開口一番、「こんな良いプロットを書いたのがどんな人なのかお会いしたかった!」との声。
う、うぉおお…… ご商売なんでしょうけども!
そういう風に言えとか事前に指示受けてらっしゃるんでしょうけど!
嬉しい!!
くそう、これがプロなのかっ!
これが心を掴むプロなのかぁっ!?

で、まぁ内容へ。
まぁ、私の出してたのは、いわゆる「ガチSF」なプロットでございして、 その辺中心のお話しでございました。
「SFは世界観をきっちり見る人が多いので、ちゃんと設定固めてから書かないと、『あ、ご都合主義で書いてやがるな』とバレる」とのこと。
耳が痛いなぁぁ……

後の細かいところは私のプロットに関わるんで割愛しますが…… 1つ。私は社会人なので「兼業作家って、ぶっちゃけ良いもん?」との質問に、 「専業になったからといって、良いもんが書けるわけじゃないしね」とのこと。
うん、身も蓋もなーい!

そして重要なこと。
「カテゴリエラー起こして打ち切りになるのが一番悲しいこと。どこに応募するにしても、どこに投下するにしても、その場の『色』をきちんと把握して、それに合わせて出すこと」を念押しされました。
身につまされるです……

と、ざっくりこんな感じでした。
感想としては、いくら業務上のお世辞であっても、プロの口から褒められて生まれる自信と、いくつかの「気づき」があったんで、満足ですわ!
本格的に、このプロットで書くかなぁ、と思わせられる…… いやぁ、すげぇなぁ、プロ……

正直、カクヨムって、こう、商売っ気の香りと、プロっぽい敷居の高さで敬遠してましたが、 こういうプロい意見を聞ける場が存在するというのは良いですね。
次回以降もあったら、参加したいですわ。
……そのときには、出したプロットを作品にして!

……できるかなぁ、できるといいなぁ。できてたらうん、まぁその、よろしくです、はい。

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