1巻冒頭のインスピレーションを受けた作品についてご紹介します。
『モモ』は人の話を聞く才能をもっている不思議な女の子が、時間泥棒に奪われた時間を取り戻すというお話です。
小説と、映画があります。
『モモ』は私の人生の転機になった作品です。
私は大学である事件に巻き込まれ、中退せざるを得ない経験をしたことがあります。その事件のせいでたくさんの時間を失ってしまいました。
『モモ』を読んだとき涙がボロボロでて、心が洗われるようでした。
奪われた時間を取り戻すというテーマが、そのときの私に直撃したのです。
『モモ』を読んでいなかったら立ち直るまでもっと時間がかかっていたと思います。
ヒロインのクレリアの人格は『モモ』から少なからぬ影響を受けています。
私が『モモ』を読んだとき作者のミヒャエル・エンデさんはすでにお亡くなりになっていました。亡くなったあとも作品が誰かを救うなんてすばらしいと思います。
いつか、ドイツにあるミヒャエル・エンデさんのお墓参りをしたいです。