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『ホテル・ニューハンプシャー』を観ました

ふーんそういう作品もあるのねー、ぐらいに思っていたのが
ツタヤかどこかで「ワケわかんなくて面白かったです!!」というレビューを見かけて俄然興味が沸き、映画版を観たんですけど
ワケわかんなくて面白かったです!!

シビアな話なのにどこか暖かくて変てこで
物語全体を通して“なにやら良いことを伝えようとしてるらしいが、喩えが特殊すぎる”感じが……。

なぜそれほどまで執拗に犬を……?

熊……?

“開いた窓は見過ごせ”の例え話は
「病んでるときほど“開いた窓”が目につきがちだけど、そっちへ吸い寄せられちゃダメよ」という教訓はもちろん
例え話自体がなんだか詩的で、すごーく好きになりました。

ほかにも“成長しない妹”のエピソードとか、創作畑で挫折した経験のある人は何も感じずにはいられないでしょう。

3件のコメント

  • おお~映画のほうをご覧になりましたか(自分は小説版を大学の文学の授業で読みました)

    子どもたちが容赦ない根本的にいろいろを揺るがされる目に合うけども、周囲の優しい大人の助けも借りて強い心で立ち向かっていく対立の話、みたいな認識でした
    例えが特殊なのはホントにそうで、自分も全然ワケわかんなかった感じです……(犬~~~~!!)
    フロイトが全然家族なんか見ない父親の代わりに、子どもたちにとって必要であろう言葉をかけてああなるシーンが好きです
  • wikipediaによると、あれだけしつこく犬が登場したのには隠喩的な意味があったらしいですね。
    フロイト……ちょっとシーンが思い出せないですねー。

    今回、どういうところが『ライラプス』に似ているのか理解できさえすればよかったんですが
    原作小説は映画と違うところもあるようですし、気が向いたら読むかもしれません。

    あのむちゃくちゃな映像(褒め言葉)が、原作だとどんな感じの描写なのか気になります。

    熊は本物の熊でしたよ。

    小説を執筆するとき、熊を登場させたければ「熊」って書けばいいですけど
    映画化したスタッフは大変だったでしょうね。
  • 話が噛み合わないわけですよ!
    映画はエピソードをかなり端折ってますし、肝心なところが原作から改変されてます。

    「開いた窓は見過ごせ」の例え話は、映画ではお父さんが言ったことになってますが、
    原作だとフロイトからの手紙だったんですね。
    フロイトは一家を振り回しすぎですね。だいたいフロイトのせい。

    そして犬と熊があれほどまで物語に欠かせない重要なテーマだったとは……。

    くじけず、へこたれず、夢に向かって進んでも、悲しみは犬のようにつきまとう。
    人生は見通しのきかない深い森のようなもの。だから道案内役は利口な熊でなければならないんですね。

    で、それを表現しようとして犬の剥製と熊の着ぐるみを登場させるのが天才過ぎて意味分かりませんね。

    映画になかったエピソードでは、
    ホテルでテレビドラマを観ていたお母さんの
    「結末は観たくないわね。ハッピーエンドがいいわ」
    に対してお父さんが答えた
    「ハッピーエンドなんてないんだよ」から始まる一節が好きです。
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