ずいぶん前に本屋大賞を受賞した「告白」という本を読んだ。
やべーよこれは。
ストーリー進行に慈悲のかけらもない。
人がたくさん死ぬ。デスノートみたいに。
でも、デスノートの夜神月とちがって、人に手を下すのに重みが伴う。生への執着だったり母への愛だったり。
色々考えさせられる話だった。人を殺めた人は間違いなく悪である。でも、それに理由があったら?そうせざるを得ない事情があったら?
被害者にとってはそんなの知ったことじゃない。
殺人は絶対悪だ。これは覆らない。
そしてそれには、大きな大きな報復がある。
精神崩壊だったり、愛するものを自分の手にかけることになったり。
警察に捕まるだけじゃない。
こんな小説を書けるようになりたい。いや、なりたくないかもしれない。
私の書く物語では、誰も殺したくない。