本編で出番をガッツリ削られ、別番外編でメイン出演となった、7。
7sの叔父ですね。
彼の設定をここで補足しておきます。
別番外編の内容を含みます。
テロ組織『トロイ』は、人身売買された子供たちを中心に構成されていました。
その中で異色の経歴を持つのが7です。
彼は人身売買された子供ではありません。
両親はいませんが、スラム街で育っています。
本編は『名前のない子供たち』が一つのテーマとなっていました。
7はその中でも異色です。
彼の名前は、スラムで暮らす祖母がつけたものです。
ちなみに7sの父親は9と言う名前です。これも祖母がつけたもの。名前に誇りを持っているんです。なので、息子に7sの名を授けたという。
彼は、恵まれた身体を生かしてスラム街で地下格闘技をやっていました。
そこを『トロイ』からスカウトされて、戸籍を買って貰い、州警察に潜入という経緯になっています。
21歳で『トロイ』入りをしています。
ヨシュアの一つ下です。
性格は、7sをもっとアホの子にした感じです。
明るい人柄で、スラムでも人気者でした。生粋のゲイです。ヨシュアと出会うまでは、仕事よりも私生活のエンジョイ勢。
週末にはサーフィンに行っちゃうような、キャラです。当然、人殺しにも積極的ではありません。
恵まれた身体と強い戦闘能力を持つからこそ、指示系統が絶対の『トロイ』に反抗的でした。
同じ頃、世間に顔を出し始めたヨシュアは大人に取り囲まれる生活でした。やっぱりどこか寂しかったのだと思います。
お婆ちゃん子な7は、そんなヨシュアを放っておけない……的な感じで関係がスタートします。
本当に短い青春で、二人は心を通わせます。
唯一、ヨシュアが弱味をみせた相手が7です。
家族に憧れていたヨシュアは、初めて見る映画にドタバタファミリーコメディを選びました。鑑賞中、涙を零すヨシュアを7は本当に愛してしまうのです。
その後、ヨシュアは特別顧客に就任します。
7は、全てを捧げて彼の兵器となる決意をします。
本編世界は、その一年後です。
全てを捧げたとは言え、元より殺しに積極的ではなかった7。
ヨシュアの試し行為も、それはまあ酷かったですし。
本編世界では、精神が病んでしまった描写が目立ちました。
『トロイ』にはもう一人、異色の経歴を持つ青年がいました。ホープの父、カインです。
彼も人身売買された子ではありません。
産み捨てられて瀕死だったのを、当時の『トロイ』幹部が拾っています。身体の特異性もあり、それは大切に育てられています。
7とカインはある種、宿命を持った関係性でした。
親世代の業が、子供の世代で7sがホープを嫌うという形で出ています。
※AIイメージは20年前のヨシュアと7※