僕は君に何を贈ればいい
親愛なる愛しい壊れそうな
触れたら壊れるこのガラス細工は
確かにここにあるけれど
友達と言いたくはなかった
だけど足はそこで止まった
触れられぬ想いはガラス細工
手を伸ばしちゃいけないんだ
君はどうだっただろう
キラキラ光るガラス細工だと
君はそう僕のことを呼んだけど
違うよ 壊れそうなだけ
僕らは翔び立っていくんだ
ちがうべつべつの蒼空へ
みえる雲の形も
星のかたちまでも違う世界へ
僕らはガラス細工の鳥
好きだった なんて過去形にしたくない
いつまでも僕は想うよ
たとえちがう愛をみつけても
携帯のアラームが鳴ってる
もう翔び立つ時刻だと
でもまだ 翔びだせずにいるんだ
一度だけ触れたかった せめてその背に
僕らはガラス瓶のアクアリウムの中で
触れないように同じ時をきざんだ
罪だったのかもしれないね
言葉にしたら ほら壊れる
ガラス細工の僕らは きっと
ちがう蒼空を目指して
遠くから振り返るんだ
キラキラ光る その翼を
いいや違う僕は触れたくない
壊したくはないんだ
このままで このままでいい
今捧げるのは 君を讃える歌
きっとガラスの胸に
ゆるやかに届くでしょう
風が通り過ぎるように抜けるでしょう
過去形にはしたくないけれど
君を讃える歌を
ガラス細工の鳥のさえずりを