連日の雨が上がって晴れを喜んでいたら、「暑い」と呟いていました。高瀬です。からっと晴れた五月の空は、でもやっぱり五月の空で、あの七月や八月みたいな夏空はその時にならないと見ることはできないんだなと思いました。待ち遠しいですね。
さて、初めての近況ノートは新作『ラスト』のあとがきとなります。導入はこの辺にして、早速あとがきらしいことを書いていこうと思います。
僕がこの話を書き始めたのは、確か四月の終わり頃でした。その少し前に長編を書き終えて、少し羽を休めていました。そしてそろそろ何か書こうかなと思って書いたのが、この『ラスト』になります。記念すべき(?)2016年第一作目の短編です。
プロフィールやこれまで投稿した作品からも分かるかと思いますが、僕は夏が好きです。ここ数ヶ月、夏の作品ばかり書いていました。と、いうことで考えたのです。
……ちょっと夏以外の作品書こう、と。
別に初めて夏から離れたわけではありません。確かに数は少ないですが、夏以外の作品も書いたことはあります。
次に考えたのは、どの季節にしようかということでした。それはすぐに決まりました。今の季節は春だから、春にしよう。単純ですね。
しかし、実際に書いてみると春なの? 冬なの? となりました。春のつもりで書いたのに、冬でもあり、春でもある。微妙な季節感となってしまいました。まあ、たまにはこういう曖昧なのもいいかなと、今では思っています。
物語について一言言いたいことがあるとすれば、卒業式を書いてみたかった、ということです。少し寒かったり、先生の話はやっぱり耳に入ってこなかったり。そして卒業証書が渡される時は緊張します。
最後に、タイトルの話。
珍しくタイトルに悩みました。最初の仮題はこれまたシンプルに『卒業』。そこからの『ラスト』。全然関連性ないですね。
ラスト(last)は基本的に、終わりを意味する言葉として使われます。確かに、この物語では主人公の遼が中学校を卒業するという意味でラストになるでしょう。しかし、それだけではありません。
ラストには、「続く」という意味もあります。自由に読んでほしいので、何に対して「続く」のかはあえて書きませんが、このラストには「終わり」と「続き」の二つの意味がかけてあるということを最後に記しておきます。
あとがきは以上です! あとがき含め最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました!
ちなみに……。近いうちにもう一作投稿します。ボリュームはこの作品の三分の一。夏の話です……ふふふ。