⚓「朝鮮・台湾有事で日本有事!」、
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2026年春に起こる日露北朝鮮中国のリアルな近未来戦記
第9話 北、超音速滑空体
https://x.gd/bPr0S「まあ!解剖学的なご考察!……ヤバいからナプキンしてきたわ……で、今度は何?何が起こっているの?」
「行こうと思ったら起こったから、ぼくはトイレ行きそびれちゃったよ。今度は、弾道ミサイルじゃなくて、超音速滑空体(HGV)というものが、日本海のイージス艦二隻とここに飛翔中だそうだ」
「超音速滑空体(HGV)?ここにも?」
「そういうこと。今度こそ、ここに来る。超音速滑空体(HGV)は、鈴木三佐とエレーナ少佐に聞いておいたんだけど、弾道ミサイルの……え~っと……」とメモを見やり「弾道ミサイルのようなロフテッド軌道をとらないらしい。ロフテッド軌道というのは、大気圏外の高度千キロ以上まで飛んで、そこから放物線を描いて目標を攻撃する。大気圏外だから対処するのはSM-3。スケッチしたんだ。これを見て」と藤田が|卜井《ウライ》 にスケッチしたものを見せて説明した。
「イージス艦やここのSM-3だね」
「そう。秋田県や山口県にイージス・アショアが配備されていたら海上のイージス艦と陸上のアショアで対応できた。でも、秋田県や山口県のものは配備中止になった。だから、陸上のアショアは内緒で設置した佐渡ヶ島のものしかない」
「バカな防衛省の不手際となんでもケチをつける地方自治体のせいだわ。国家の安全保障が自治体の首長や議員、自治体の構成員の意見で大きく左右される、というのもおかしい」
「地方自治に大きな力を与えすぎたんだよ。言ってみれば、ある家庭で家を買うという大きな決定に、戸主で収入源の父親母親が子供の意見を尊重しすぎる、という状態になっているみたいなことなのかもしれない、あ!これ、オフレコね」
「公共放送のアナが言う事じゃないわね。民放もそうだけど。言ったら炎上ものよね?」
「本音が言えない世の中だ。それで、続き。もしも、弾道ミサイルを大気圏外でSM-3が撃ち漏らしたら、PAC-3やロシア軍のS-400が大気圏内で迎撃する。迎撃する高度は10~30キロ。韓国に配備されているTHAADミサイルも同様だ。大気圏内の高高度で撃ち漏らしたら、あまり迎撃に有効な手段は残されていない」
GBI: 迎撃高度70km以上(大気圏外用)
※米弾道弾迎撃ミサイル
SM-3: 迎撃高度70km以上(大気圏外用)
※艦載/アショア、日米共同開発
THAAAD: 迎撃高度40~150km(滑空段階の限定対応可能)
※SM-3よりも範囲が広い
GPI: 迎撃高度70km以下(下限は不明)
※HGV対応艦対空ミサイル、開発中
SM-6: 迎撃高度24km以下(大気圏内用)
※艦載
PAC-3: 迎撃高度22km以下(大気圏内用)
※地対空ミサイル、パトリオット
RG: レールガン、迎撃高度0~40km
※超低空飛行のHGVも迎撃可能
「そこいらあたりは、私もだんだん学習してきたんだ、食い物以外でも学習する!」
「さて、超音速滑空体(HGV)は、弾道ミサイルと違って、最初に大気圏内40キロくらいに上昇したあと、鋭い放物線を描いて高度を下げ、1~20キロを水平飛行する。タイプにもよるが、最後にジャンプ軌道に移って、目標に鉛直に落下する。しかし、水平飛行の高度が落ちるほど、レーダービームの精度が落ちるという話だ」