先日、伊豆諸島最南端の青ヶ島というところへ行っていました。
人口160人程の村ですが、一応は東京都ということになっています。(走ってる車は全部品川ナンバー)
ここでの出来事を全部話そうとすれば、それこそ小説一本でも描けそうな非常に濃い体験でした。
その中でも非常に印象に残ったのは泊まった宿についてです。
自分と友人二人以外、他に宿泊客がいなかったこともあり、平屋の建物を丸ごと貸し切りにしたような宿泊スタイルでした。
宿の従業員の方は一日三食の食事を作ったらそのまま別の自宅に帰って行き、食事の準備片付け以外の時間は居ません。
宿も宿というよりは民家に近く、なんだか田舎の親戚の家に泊まっている感覚でした。
自分は結構気を遣う性格で、宿のアメニティとかも使うときは必要最小限に留めるのですが、ここではそもそも宿の従業員がいないのと、部屋にアメニティがすべて完備されているわけではないので、自分の手探りで様々なものを見つけていかなければなりません。
食器、タオル、洗剤……
最初はこういったのを、宿の人に断りなしに借りるのに抵抗がありましたが、徐々に慣れてきてなんだかいちいち気を使っていたのが馬鹿らしくもなりました。
自分の想像よりもずっと世の中は寛容なのではないかと考えるようになって、神経質になりすぎていたんだなあと感じる旅の一ページでした。