私、凛花の友人がいまして…。
まぁ、ここでは「Nさん」とでも呼びましょうか。
その、Nさんが、とても辛いことがあって、自分で飛び降りようとしたんです。
「もう生きてるのが辛いから、死んだ方が楽だから」って飛び降りようとしたんです。
しかし、いざ飛び降りようとしたら怖くてできなかったんです。
自分の好きなこと、数少ない優しい友人…、色んなことが頭に浮かぶんです。
そして、Nさんは、飛び降りることができませんでした。
Nさんは、私にこの話をした時に言ってました。
「前は、きっと飛び降りれた。けれど今はもうできない。楽しいことも優しい友人も出来てしまったから飛び降りることはできない。」
そう言ってました。
それと共に…
「私、飛び降りようとした時、ああ、ここから落ちたら死んでしまうんだ。終わってしまう、私の命が消えてしまうんだ。って思った。死ぬってそういうことなんだね。だから、私は自殺した子が凄いと思う。飛び降りる時、とても怖かったと思うのに、飛び降りてしまった。凄いと同時に悲しいなって思ったんだ。」
そう、言ってました…。
Nさんは、飛び降りようとしたから…。
だから、その言葉が言えるんだと思います。
Nさんでさえも怖がってしまったのに、子供は、怖くないんでしょうか…。
いいえ、きっと違います。
死にたくなるほど辛いんです。
生きていたくないんです。
だから、その美しい命を、自分で奪ってしまうのでしょう。
……とても悲しいお話ですね。
それでは今回はここまで。
私の友達のNさんの話を信じるか、
信じないかは貴方次第です。