https://kakuyomu.jp/works/822139840774470790/episodes/822139842461045305第14話「ロビーの椅子と、飛びつけない抱擁」更新しました。
今日は、コタロウの“帰り道”が、いちばん現実になった回です。
でも現実って、優しいだけじゃない。
会えるのに抱きしめられない。
飛びつきたいのに飛びつけない。
その「できない」を、順番に変えていく話になりました。
ロビーの明るさ、規則正しい椅子、規則正しくない咳。
そこでやっと会えた飼い主さん(森さん)とコタロウ。
吠えないのに、全身で泣いてる。
短い面会の中で、匂いを確かめて、舐めて、「分かった」にたどり着く。
飛びつけない抱擁なのに、ちゃんと繋がってしまうのが…反則でした。
そして現場の側は、感動だけで終わらせない。
入院中で連れて帰れない現実、規則、保健所の言葉。
だから院長は「預かる。条件がある」と言って、
犬が不安にならない順番を決める。面会の回数、差し入れ、散歩、連絡。
“優しさ”じゃなくて“運用”として守るのが、えだがわのやり方です。
帰ってからもログを書く。
面会が成立した証拠を残して、次の順番を守るために。
コタロウの「つかれた。でも、よかった」が、今日の全部でした。
読んでくれてありがとう。
冷たい鍵はまだ全部は開いてないけど、確かに開き始めています。