神﨑公威

クリスマスの八日前から連絡が途絶えた彼女を、約束したデートの場所で待つ。夜明け前、見透せない霧のなか、男はさ迷う。やつれて、遂にベンチに横たわると柊の香りに気づく。そして、黒い夜…

好きな人と過ごしたい気持ちと、過ごせない実情と、過ごしたとしても言いたいことをうまく言えない悩み。それだけ。

自分の力でどうにでもなることから逃げて、どうにもならないことを考える。現実逃避はどっちだろう。理屈をこねても宿題は終らないし、したことにはならないし、叱られる定めなのも変わらない…

短い詩です。 人混みを歩いていると、一層に寂しくなりました。その事を夜に思い返して、そしてまた歩いていて、思い返して。繰り返しです。 好きだと思える人もいたはずなのに。 もう二度…

布団の中、目が覚めた私。あなたの顔が目の前に。昨晩私たちは女二人で気兼ねなく酒を飲んでいたはず...何をしたんだっけ？

中学生の男子が同クラスの少女を好きになった。外は涼しげで部屋はぬるい、そんな秋の夕方を彼は一人で過ごした。