数分後、三人はベルディ国に向けて出発した。
「あ、あの!」
「……なんだ?」
「ふふー? どうしたのぉ?」
マンビキは上着とシャツを脱ぎ、突然半裸になった。
目を逸らし、二人に手渡す。
「き、汚くてすまん。で、でも……その恰好じゃマズいだろ」
「……はっ、借りるぞ」
「ええぇー! なになに優男すぎるんですけどぉー!? もしかしていいやつー?」
「いや俺は……悪いことをした人間だ」
母のことを想いながら、マンビキは一人空を見上げる。
それを見たアルネが声を掛けた。
「人は誰だって罪を犯す。問題はこれからどう生きるかだ」
「……ありがとう」
「なんか人生損してそうな顔してるねえー。うまく生きなよー。人生は楽しいよー」
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