新作短編を投稿しました!
「婚約破棄は彼の愛?
〜新しい恋人をつくった王子は、私のために私を追放してくれたらしいけど、それって自己満足じゃないですか?〜」
《あらすじ》
国を支える大聖女であり未来の王妃でもある私の婚約者──つまり王子は、恋多き男だった。「結婚したら、もちろん君一筋だよ」これが口癖。言い換えれば、結婚するまでは女遊びをやめないという宣言だ。
そんな恋多き男が、「真実の愛」を見つけたらしい。相手は田舎から出てきた純朴そうな男爵令嬢。大聖女に匹敵するほどの神聖力を持っているという噂だ。
二人は「真実の愛」とやらを盾にやりたい放題。
ついには私との婚約を破棄したうえ、「僕の恋人を虐げた!」という馬鹿らしい理由で私は国外に追放されることに。
その噂を聞きつけた隣国の王子が、追放される私を王妃として迎え入れたいとやって来た。我が家にとっても悪い話ではないので、快く引き受けることに。
そして隣国の王子に手をとられ、出発する時になって、なぜか涙を流す元婚約者。
「婚約破棄も追放も、全ては君のためなんだ……!」
一味違う婚約破棄ものです!どうぞお楽しみください!
以前に投稿した、こちらの短編もぜひ!
「99回斬首された悪役令嬢
〜斬首1分前に時間を巻き戻され続けた私は、この地獄から抜け出して本当に好きな人と幸せになるために運命に抗う〜」
《あらすじ》
王子の婚約者だった私は、嫉妬から王子様の恋人を毒殺しようとして、斬首される。
本当は、全て濡れ衣だった。
けれど、あの子はあらゆる手段を駆使して王子や側近たちを籠絡していたので、無罪を訴えたところで意味はなかった。
私の幼馴染ですら、最後には彼女の嘘を信じてしまったのだ。
そして、斬首刑は執行された。
ところが、なぜか時間が巻き戻って私はギロチンの刃が落とされる1分前に戻された。
しかも、それを何度も繰り返されることに。
何度も何度も斬首を繰り返されるのに、発狂することすら許されない。まさに地獄。
しかし、数十回目の斬首の瞬間に私は気付いた。私の行動次第で、この1分間を変えることが出来ると。
「私の運命を変えてやる……!」
斬首までの1分間を繰り返しながら、私は誓った。
運命を変える。そして、本当に好きな人との幸せを、手に入れてみせる──!