実家の片付けをしていると
学生時代の感想文が出てきた。
保育科時代に何か教材を鑑賞したらしい。
科目名は小児保健だ。
「最近よく見られる少年犯罪について思うこと」
そんな題名で始まる。
「将来、事件を起こした少年少女がどんな人生を歩むのかがいつも気にかかります。」
そんな出だしで文章は始まる。
冊子を見て、私は思わず吹き出す。
…まって、私ってば変わってないなあ。今と考えること。
「その子の心の中にあったものを、サインを家族ですら見逃し気づくことができなかったのはとても悲しい」
「家族の絆さえ薄くなってしまっているのは、少年犯罪の加害者だけでなく、現代の子ども、家族に潜在的にある問題だと私は考える」
ふふ、1●年前の私ってば。
おっと、あれあれ、これもだ。
次は教材の本を読んだ感想文か。
「子どもの行動だけでなく、その意味、背景も汲み取って子供を理解しなければいけない」
「親と子どもの両方の幸せを考えなければいけない」
「親と子のパイプを保育者がしっかりと繋ぎサポートする必要性がある」
…なるほどね。
私は苦笑しながらその古ぼけた冊子を閉じた。
法廷で戦う私の、良心の欠片の始まりはそこにあったのだ。
…ラストなるほどね、から以下2行は創作です笑。
あ、でも一緒に見つけた卒論も「幼児虐待について」でした。
母親との関係に悩んでいた時期が物凄くその時期の思考に表れていて笑ってしまいましたね。