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あおぞらきのみ あとがき

どうも、早苗月令舞です。
あおぞらきのみ、第2期の連載が
完了した事をここにお知らせします。

全ての始まりは、Twitter上で交流していた
KMT氏のお誘いからでした。
こんなに素敵なキャラが沢山いて
小説を書かないのは勿体ないと。
その言葉に、あの時の自分は、過去の自分を
思い出しました。

実は、この作品、あおぞらきのみは
令舞の最初の小説ではなかったのです。

もう十数年前の話になりますが、かつて自分は
別名義で小説活動をしていました。
毎年、新たなテーマで作品を作っては
その世界観を楽しみながら書いていましたが
だんだんと自分のやり方に限界を感じて
ある時、創作活動をやめてしまいました。

その後、自分の好きな事に集中する日々を
過ごして、創作の事を忘れかけていました。

しかしある時、世界を変えるほどの
事態が発生して、それを契機に考えました。

自分が本当にやりたかった事は何だったのか。

その答えは、絵を描く事でした。

サクラクーピーペンシルを使って
人に見せるよりは、自分が見たい絵を
描くようになりました。
最初は自分自身の絵柄を模索する事から始まり
その過程で生まれたのが
青空の下で手を繋ぐ少年と少女の絵。

当初、二人には名前がありませんでしたが
この二人こそが新たな世界を見せてくれると
確信させてくれました。

自分は万感の想いを込めて二人に
「美山蒼穹」と「キニップ・ベリーニ」と
名付けました。
その一連のイラストシリーズには
『あおぞらきのみ』という
タイトルも付けました。
蒼穹とキニップの瞳から発想した名前です。

その日から、二人と過ごす楽しい毎日が
始まりました。
色々な事に挑戦したり、どんな時でも
一緒の二人が大好きでした。

それから、1年、2年と歳月を重ねる度に
新たなる創作キャラを沢山作って行きました。
そんな中、先述のKMT氏と出会い、その人の
描くうごメモイラストと小説に魅了されて
気が付けば長編一作をおよそ5時間で
一気読みしていました。

その交流の中で、小説を書いてみないかと
お誘いを受けて、昔取った杵柄も役に立つと
思い立ち、今回の小説を書く事を決めました。

ストーリーのベースは
第1期は以前Twitterに投稿していた
翡翠の生い立ちを再編纂した上で書いて
第2期は蒼穹とキニップの暮らしを
昔描いたイラストを元に書きました。
かつて拾い切れなかった伏線も改めて回収して
ほとんど完全新規のエピソードとなりました。

作中を通して主軸となる『眼光症』は
自分自身の幼少期から青年期を思い出して
設定を作っていました。

自分は幼い頃から、その、何と言うか
ちょっと普通じゃない子供達を沢山見て
育っていきました。自分自身も幼い頃は
普通じゃない子供でした。
周りに合わせられないのは目障りだとも
思われながらも一生懸命に過ごしました。
苦境に向き合いながらも毎日を楽しむ人達は
とても素晴らしいと思っています。

自分は上手く行かない時は駄々をこねたり
したものでしたが色々な事を乗り越えて、今
こうして社会人として働くようになりました。

翡翠には自分自身の生い立ちを重ねている所も
ありまして、辛い事も沢山ありましたが
息子とその友達には、創作の世界だからこそ
せめて誰にも傷付けられない環境で
育って欲しいと願って、物語を書く過程で
翡翠の過去のわだかまりがひとつ消える事に
なるとは、当初の自分もまさかこうなるとは
思いもしませんでした。不思議な縁は時として
悪い縁を浄化するのかもしれません。

翡翠達眼光症、今はあおぞらきのみ達の物語は
そんな彼らに宛てた精一杯のラブレターです。
もしみんなの周りにも、その
普通じゃない子供がいたとしたら
どうか見守って下さるでしょうか。
その人もきっと世界に何かいい影響を
もたらしてくれるかもしれません。

普通の人と、普通じゃない人が
お互いの違いをたいしたものではないと考えて
同じ人間として共に過ごせる世の中に
なってくれますように。

これが、作中を通しての、あおぞらきのみの
真のテーマなのでありました。

これを踏まえた上でもう一度読んでくださると
今度はまた違った感情を抱けるかと思います。
よろしければ、是非、お願いします。

というわけで、あおぞらきのみの連載は
第25話をもって完結とさせていただきました。
しかし、最終話でも語ったように
蒼穹とキニップ達はクーピー絵を彩る人として
これからも活躍する事でしょう。

この作品、一連の『あおぞらきのみ』の絵や小説は
自分令舞の最高の財産となりました。
日頃応援してくれる皆さんのおかげです。
改めて、感謝申し上げます。

早苗月令舞は今後もさらなる作品の公開を
カクヨムで計画しています。
次回作も、自分らしさを大切に
物語を作っていこうと思いますので
これからもどうかご贔屓にお願いします。

ここまで読んで下さり、本当の本当に
ありがとうございました。

また、次回作でお会いしましょう。

2023年9月28日

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