皆様、こんばんは。
先日、6月19日より、「『心』とは何か?と考えさせる作品展」と題して自主企画を開催いたしましたが、本日が最終日となりました。
投稿していただいたカクヨムの作家の皆様には御礼申し上げます。
小難しいテーマなので、最初は数点しか応募は来ないだろうと思っていましたが、ふたを開けて見れば、実に76人の方から作品のご応募をいただきました。
私も応募者の皆様に敬意を表して、すべての作品を読ませていただきました。
率直に言って、世の中に隠れた名作がこんなにあるのかと、驚いています。
個人的には、これらの”隠れた名作”は、ゴーストライターが書いたようなタレント本や、『〇〇のための10のこと』のようなタイトルの、ありふれた海外のハウツー本よりもよほど優れていると思います。すくなくとも、作品にかける熱量においてははるかに上です。
たしかに”隠れた名作”はニッチ過ぎて出版物になるのは難しいかもしれません。ですが、本屋の店頭に平積みされているような、装丁ばかりが豪華で、中身が薄い本よりもはるかに価値があるように思います。
また、職業作家になるのは司法試験に合格するよりも難しいといいますが、難関の文学賞を突破したにも関わらず、出版機構の末端の労働者のように寝る間もなく働かされ、最後に心を病むというような出版業界のあり方にも不条理を感じてしまいます(もちろんそういう作家さんばかりでもないでしょうが)。
そうではなく、ビジネスとは無関係に、吟遊詩人にように、語りたいときに語りたいことを自由に語るというカルチャーが広まってゆくといいのにな、と思います。
もしかしたら、そういう未来がすぐそこに来ているような気もいたします。
今回は、作家さんとコメントのやり取りもできて、とても楽しかったです。
また、似たような企画をやろうと思いますので、ふるってご参加ください。