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「畝傍の山越え、白鷹は飛ぶ」に関して。

近況ノート書くの、初めてですね…。
初めまして蘭歌(らんか)と申します。
畝傍~に関してちょこっとだけ補足をしたいなと思いまして。
いわば後書きです、はい。

この話は9割のフィクションと1割の実話でできています。
祖父の葬式の後に教科書を見つけ、持ち主について調べるために軍歴証明を取り、乗っていた船、戦没場所を調べる。
ここに関しては、実際に私が行ったことです。
実際、昭和11年発行の国史の教科書を見つけ、その持ち主、Kさんに関して調べようと思いました。
でも、本当に公的な証明で分かること以上はわかりませんでした。
私は、祖父の実家に行ったことがないので、Kさんの顔も知りません。どんな人だったのか、聞ける人もおらず。
母もKさんに関しては殆ど話を聞いたことがなかったそうで、作中にも出した『一度帰ってきたときに、海軍の制服姿で格好良かった』、『兄さんが兄弟の中で一番親孝行だった。戦死した後も、恩給で親にお金を残したから』この二つぐらいだったそうです。
手元にあるのに、何も知らない。それがなんだか寂しく感じて、この話を書きました。ほとんどが捏造です。
でも、祖父はとてもやさしく、まじめな人でした。だからきっとKさんもそうであったのではないかなと。

そんな理由で書いた「畝傍の山越え、白鷹は飛ぶ」お読みいただき、ありがとうございました。

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