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新作構想できあがりました

★プランターワールド・ザ・タンブルウィード
 千数百年前に起きた大萌芽。緑が生い茂る崩壊世界で、彼らは生き延びる。

★あらすじ
「審判の荊」による「大萌芽」によって文明が崩壊して千数百年。かつての暦も忘れられ、エルトゥーラ王国と呼ばれた国もその他の地域も例外なく破滅の一途を辿り、人類社会は瓦解し、その物質文明はまさしく大自然の中に没していた。
 物質文明の崩壊から数世紀――コーパル暦一四二七年の初秋に、彼の復讐の物語の幕は上がる——。

 文明の遺構と大自然の猛威を取り込んだ琥珀樹骸――「ドリュアス」と呼ばれる危険な生物と、人間の脳を生体ユニットとして駆動する無人暴走機械「マシナリー」が外界を跋扈する中、生き残った人類はわずかながらに都市単位のコミュニティを形成して身を寄せ合って暮らしていた。
「屑浚い」――旧時代の遺物を浚って換金して生計を立てる青年・エストとその相棒である乙女型機械人形(コーパロイド)のルーナは、コーパル・ヴァンクイッシャー「CV」という人型探索用機動兵器で荒廃した世界を旅する根無草であった。

 現代の恵みはエネルギーとして使うことができる特殊な琥珀化樹液の「幽鬼琥珀(コーパル)」。人々は所属するコミュニティにそれを収める琥珀税という重税を課せられ、それと引き換えに一応の安全を享受していた。

 エストはある日、真紅のCV〈クリムゾン〉の強襲によって窮地に立たされた際、一機の白いCV〈ヴァルキュリア〉に救われる。パイロットの女・レダからついてきてほしいと言われ、彼女についていくとある拠点に案内されることに。
 そこは「タンブルウィード」を名乗るグループのアジトであり、彼らは審判の荊から採取できるコーパル量を安定化し、琥珀税をなくそうと考える集団だった。
 そしてエストたちはそのタンブルウィードに誘われ、根無草にも限界を感じ疲れていた彼らは、エスト自身の目的の利害の一致にもつながるため組織に帰属することを選ぶのだが……?

 十三年前の地獄の中、仲間を全て奪い去った真紅の機体。エストは〈クリムゾン〉へ復讐するため、そしてタンブルウィードは己の活動を妨害するその機体を排除してもらうため手を組む。
 それはこの世界に起きた大萌芽の謎を探求する戦いの幕開けを意味していた——。

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