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箱入り令嬢、連載一か月!

タイトルの通り、気づけば一か月連載していました。

ハートの数が 100 を越えた! と思っていると日付に気づき、もう一か月経ったのか、となった感じです。

更新ペースは変動していますが、ここまで読んでくださっている方々、ありがとうございます。ハートを毎話つけてくれている方々もいらして嬉しく思っております。

私の悪い癖で作中の時間経過が遅く、テンポという点に関してはなかなか上手くいきません。その代わりと言っては何ですが、地の文で色々描写したりして分かりやすくはなっているかなと思っています(なってなければすみません)。

何かご意見やアドバイスがあれば是非お願いいたします。


こんな感じで更新を続けていく予定ですので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

下に会話だけの SS (ショートストーリー)を乗っけておきます。一応ハート 100 記念のものになっています。

それでは!

REVERSi

―――――――――――

 「……金剛、そのポケットはどうしたのですか? いつもより膨らんでいるように見えますけど……」

 「見苦しい格好で申し訳ございません。いつもの飴が大量に手に入ったのですが、賞味期限を考慮すると早めに食べなければいけなくて……」

 「……仕事中に食べられるのですか?」

 「雪お嬢様であればご一緒に食べて頂けるのではないかと思ったため特別に携帯していますが、他のお嬢様の前ではもちろんポケットに入れてはいませんよ」

 「そ、そうですか。それで、そんなにたくさんの飴、どうしたのですか? (わ、私だけ特別……嬉しいです)」

 「懸賞で当たりまして、一か月分の百本が段ボールで送られるはずだったのですが……手違いで十箱届いてしまったのです。返送しようと連絡したのですが、何度も応募してくれているから、とプレゼントして頂きまして。おそらく処理が面倒だっただけかと思いますが……」

 「それは大変ですね……。ところで、懸賞とはどういったものなのですか?」

 「(ああ、やっぱり知らないか……)いわゆるプレゼントキャンペーンというものです。今回でいえば、二重になっている包み紙の一枚目の裏にある点数を集めて応募すると抽選で飴がたくさんもらえるというものです。差し上げた飴の包み紙をご覧になられたことありますか?」

 「な、ないです……(大事にしすぎてまだ一つも食べてないとは言えません……)」

 「それでは今ここで開けてみましょうか。お嬢様もお一ついかがですか?」

 「毒見は――――」
 「しませんよ」

 「むぅ……私の執事なのに」

 「好きな味をいくらでも差し上げますので……」

 「いらないです。最後に一本頂ければ大丈夫なので」

 「……一本でいいのですか?」

 「一本が、いいのです。……だって、何度会えたのかそれで分かるじゃないですか。そ、それに……それだけたくさんあるなら、何度でも貰いに来られるということ、ですよね?」

 「……(可愛いなぁ、もう。これは少しずつ減らすしかないってことか)」

 「どうしました?」

 「いえ。ところでお嬢様。もしかして今までにあげた飴をまだすべてお持ちだったりしますか? どうやって回数を数えるのかなと疑問に思いまして」

 「……金剛のイジワル」

 「……食べられなくなる前に食べてくださいね」

 「毒見してくれるなら」

 「しません」

 「むぅ……ケチ」

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