『幽世のリリン』第91話「救いと悔いと、悪魔の叫び」
更新いたしました。
今回の中心は、栗落花淳という少年の“人間の本質”が
限界まで剝き出しになる回です。
母を失った夜。悪魔に魅入られた夜。
そして、初めて「救われたい」と願ってしまった夜。
・神表洋平が差し伸べる“赦し”の手
・淳の中に残っていた、まだ溶けずにいた良心
・「悔い」と「人として戻りたい」という涙
・聖なる秘術円の“祈り”とその崩壊
・バロメッツに寄生された元・水城市民たちの突進
・いじめ加害者・浦辺との、避けられぬ再遭遇
・そして、祈りの円が砕け散った瞬間──
一歩踏み間違えれば“悪魔側”へ。
手を伸ばせば“救い”へ。
淳はその狭間で、
初めて「子どもらしい泣き方」を取り戻します。
祈りが砕け落ちた夜の空気。
その向こうにあるものが“堕落”なのか“救済”なのか、
ぜひ見届けていただければ幸いです。
第89・90話と地続きの山場ですので、
続けて読んでいただくと、
淳というキャラクターの輪郭がより濃く立ち上がるように書きました。
どうか、この夜の叫びに寄り添っていただけますように。
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