ドラクエや、映画『エクソシスト』でもおなじみの「パズズ」。
ゲームやホラー作品で“悪魔の代名詞”みたいに扱われますが……
本来はちょっと違う存在だって知っていましたか?
パズズは、
古代メソポタミアの“風と嵐”の悪魔。
けれど、ただの悪ではなく――
「もっと危険な悪霊から人間を守る」
という側面を持っていた、
という説がとても強いのです。
とくに有名なのが、
出産の悪霊リリトゥ(リリス系)から母子を守る姿。
“恐ろしい顔をあえて見せて脅す”という、
ちょっと切ないような、強いような立場だったとも言われています。
ゲームでよく見る「風を操る強敵」のイメージは、
この由来から来ています。
悪魔って、意外と
「絶対悪」って少ないんですよね。
敵にも味方にもなる、立場のゆらぎが面白い。
『幽世のリリン』にも、
そんな“敵とも味方とも言い切れない存在”が
続々と出てきます。
今日は読者さまに向けて、
少しだけ“悪魔の入口”を共有してみました。
