• 二次創作
  • ホラー

やはり書くのは楽しいです。

私は自分の考えを誰かに見られるのが嫌でした。
隠して隠して、自分ですら忘れてしまった物語がいくつかあります。
惜しいことをしました。

あの時、確かに心を燃やし、真剣に選んだ言葉たちを殺したのは、私のなかの完璧主義でした。

『こんなものを読んで誰が楽しいのだろう。これで完成?こんなもの誰にでも書ける。こんなもの、稚拙過ぎる。恥ずかしくて見せられない。こんなもの、こんなもの……。』

あるとき、ふと気づいたのです。
私はプロにはなれない。なる必要などないと。

すると、私のなかの完璧主義も諦めました。
『勝手にすればいい。どうせ中途半端なもの、誰も見やしない。』

どうせ見られないなら、あげようと、あげまいと同じこと。
どうせならあげてみよう。
そして誰かが見てくださるなら、応援してくださったなら、いつか私は私を打ち負かせるでしょう。

こうして小説を書き、投稿することは、自分にさえ勝てなかった私の、反撃の狼煙なのです。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する