彩霞

初めまして。最近、カクヨム掲載作品の感想・紹介エッセイ『迷える子羊の読書録』を始めた田鶴と申します。

他の方の批評エッセイを読んで始めたため、元はレビューエッセイのつもりだったのですが、私のやりたいことは批評とかレビューじゃなくて感想と紹介だと分かり始め、それとほぼ同時に「スコップ」という言葉を知りました。そこでカクヨムで「スコップ」を検索して彩霞さんの『問わず語りに作品紹介(カクヨム作品を読んだ感想文)』と『カクヨム作品の感想文』を見つけました。

私が数え間違えていなければ、両エッセイで164作品も紹介されていて脱帽です。私がこれから紹介する作品が彩霞さんの紹介済の作品と重複したとしても、感想は人それぞれなので、悪くはないと思いますが、どうせなら別の作品を紹介しようと思っています。

私はカクヨム掲載作品をジャンル別に分類して紹介しているのですが、彩霞さんのエッセイを「エッセイ・ノンフィクション」枠で紹介してもよろしいでしょうか？　作品紹介・感想文を同じようなエッセイで紹介するって何だかジョークみたいな感じだとは思うのですが、紹介できれば嬉しいです。

それから『カクヨム作品の感想文』で1ヶ月程前に投稿された「お知らせ」を読ませていただき、共感しました。私は投稿する前に作者に連絡して掲載の承諾を得ているのですが、勝手に自分が始めたエッセイなのに、打診時と投稿後の反応の差につい一喜一憂してしまって精神安定によくないです。事前打診しなくても、レビュー投稿で同じような問題が起きるのだと痛感しました。

田鶴さん

こんにちは。
コメントをくださりありがとうございます。

(続)
お返事が長くなってしまったので、段落ごとの確認をするために区切って投稿いたします。ご了承ください。

(続)
田鶴さんも、カクヨムで作品を書いている皆さんのお話をお読みになって感想を書いたり、紹介をされたりしているとのこと。そこから「スコップ」という言葉をお知りになり、当作品を見つけてくださり嬉しく思います。

(続)
さて、田鶴さんより依頼がありました作品紹介の件ですが、大変申し訳ないのですがお断りしようと思います。
お断りするのにはいくつか理由があります。
その中でも「許可する責任」に今向き合える余裕がないということが、一番の理由です。

(続)
これについて説明するには、私の『カクヨム作品の感想文』について少し語る必要があるのでお話しますね。

私は作品紹介を作者さんの許可なく行っています。それはカクヨムのレビューを書く方式に近く、「エッセイ」という自分の考えていることを発信しているだけですので、そこには作者さんが許可したか否かの責任はありません。ですから、作者さんはいつでも私の作品の中で自分の作品の掲載をやめてほしいと思ったときに、連絡していただければ取り下げられるようにしています。

(続)
また、許諾を取らないからこそ、作者さんが私の感想に気づいて読んだとしても、そこに反応をするか否か作者さんの自由があります。
もちろん作者さんに読んでもらって、それを喜んでもらえたら嬉しいですが、私はどちらかというと当作品を読んでくださる方が新しい作品に出合うきっかけになればいいなとか、交流のある作者さんの作品を通して語り合うようなことができればいいと思っているので、作者さんに気づいてもらうかどうかにはあまり重きを置いていません。

(続)
そう考えますと、田鶴さんの作品紹介は現在の私の考えと合わない部分があります。
また『カクヨム作品の感想文』の「お知らせ」に書きました通り、色々あって作品の評価を付けるのも難儀になっているところがあるため、田鶴さんの感想文を拝読しても反応できないかもしれません。

(続)
それはきっと田鶴さんを悲しい気持ちにさせてしまうと思います。そういう意味でも申し訳ないのですがお断りさせてください。

(続)
もちろん、田鶴さんの依頼をしてから投稿されるやり方もよい方法だと思います。受け入れてくれる方には、そのようにお知らせするのは親切だと思いますし、田鶴さんの感想を楽しみに待つこともできるのではないでしょうか。

(続)
それと「依頼後と投降後の反応の差があって一喜一憂してしまう」とおっしゃっていましたね。依頼後のときはよい反応でも、感想を公開した際の反応が依頼のときのようにはならないということなのかなと推察いたします。
きっと、依頼をされるからこそなおのこと、その反応の違いに気持ちが揺れるのだろうと思います。

(続)
どんな方法にも、何かしら欠点はあるかと思いますが、田鶴さんが続けられるやり方を見つけられたらいいですね。

(続)
最後になりますが改めまして、お誘いくださりありがとうございました。
ご依頼をお断りすることになって申し訳なく思うのですが、感想文を書いている方に「紹介したいな」と思ってもらえたことは光栄に思います。
また、当作品を読んでくださったこと嬉しいです。何か好みの作品が見つかれば幸いに思います。

(続)
それでは。
コメント、ありがとうございました。

(追記)
上記に「きっと、依頼をされるからこそなおのこと、その反応の違いに気持ちが揺れるのだろうと思います」と書きましたが、「相手を思い依頼するからこそ難しいところがありますね」というつもりで書いておりました。言葉足らずになってしまったかと思い、追記いたしました。

彩霞様

ご丁寧な返信ありがとうございました。

彩霞さんの作品を紹介できないのは残念ですが、きっと皆さん、ご自分で見つけられることと思います。作品の感想欄を閉じている状況でこんな依頼をして申し訳ありませんでした。気の重い返信をしなければならなかったのに、私の気持ちまで配慮してくださってありがとうございます。

ただ、私が少し言葉足らずでしたので、私の作品の意図について説明させていただきます。長くなりますがご容赦下さい。

私は作者に私の紹介に気付いてもらうことに重点を置いていません。事前に許可を得ることと矛盾しているように思えますが、別に紹介してもらいたくない方もいるかもしれないので、事前に作者に意向を聞くことにしました。ですが、許可を出す責任を作者に押し付ける勝手をすることになってしまっているのは確かです。

私は、作者が紹介・感想を読んだ後で気に入らないなら取り下げを依頼されてもいいと思っています。今までその旨を依頼文にはっきり書いていませんでしたので、改善します。けれども作者が事前に許可を出していたのなら、削除依頼がしにくいであろうことは想像にかたくありません。

今まで紹介した作品の著者の中でもコメントや評価を下さっていない方もいらっしゃいますが、それは構いませんし、その方の自由だと私は思っています。ですが、事前に作者の許可を取ることでプレッシャーになってしまう可能性も捨てきれません。それに私も人間ですから、最初の依頼文に書いたように、自分の紹介文がまずかっただろうかと悩んでしまうことがあるのも事実です。自分で始めたことなのに弱いなと反省しています。事前許可性も事後取り下げ制も一長一短ですが、自分に合う方法を模索していきたいと思っています。

私のエッセイは、作者応援のつもりで始めたので、その点は彩霞さんのエッセイと異なっているのは自覚しています。大量の投稿作品の中で埋もれている作品を紹介することで、新しい読者がついたり、コメントやレビューをもらえたりすれば、作者の創作意欲アップの一助になるかなと思って元々、この作品を書き始めました。ただ、影響力のないしがない作者の紹介で劇的に読者が増えるわけではないので、その点で作者のモチベーションアップに繋がっているかは微妙ですが、紹介したいと思う人間がいるだけでもその一助になるかなと希望を持っています。

私も、自分の感想・紹介を読んで下さった方が新しい作品に出会ったり、ユーザー同士の交流を深められたりすればいいなと思っています。その点で彩霞さんの考えに私は同意しています。でもそれが今のキャッチコピーや紹介文からは伝わらないと思うので変えました。

長々と書いてしまい、申し訳ありません。自分の意図を正確に説明したかっただけで、彩霞さんを説得するつもりで書いたわけではないことを理解していただけると幸いです。

彩霞さんの作品を読んで、素晴らしい作品との出会いがありました。ありがとうございました。まだまだ序盤しか読んでいませんので、これから読み進めて他の素晴らしい作品にも出会えるのを楽しみにしています。

今回は丁寧なご対応をありがとうございました。もしこの返信を読まれましたら、コメントは全て削除してもそのまま残されてもどちらでも結構です。

田鶴さんへ

新たに書いてくださったコメント、拝読いたしました。
こちらこそお断りしたにもかかわらず、丁寧なお返事をいただきまして恐縮です。

(続)
今回もお返事が長くなってしまったので、段落ごとの確認をするために区切って投稿いたします。ご了承ください。

(続)
コメントを拝読し、田鶴さんの作品紹介に対するお考えをお聞きできて興味深かったです。
何より、作者の方や作品そのもの、そして感想や作品紹介に対して真摯に向き合っていらっしゃることが伝わってきました。

(続)
田鶴さんが作品紹介について話してくださったので、私も少しばかりこれまでしてきたことをお話しようと思います。

(続)
私はこれまで作品の批評をしたこともあれば、作者の方の応援のつもりで紹介文を書いたこともありました。
前者はやめてしまっていますが、後者は最近まで行っていて、今の田鶴さんのようにレビューを書いて、近況ノートでも発信して、『カクヨム作品の感想文』にも書いて……としていたのです。しかし『カクヨム作品の感想文』の「お知らせ」に書いたようなことがあってから今のような形になりました。

(続)
作品紹介をしていくうえで難しいこともあると思いますが、おっしゃっていたようにご自身に合う方法を見つけ、無理のない範囲で「作者さんを応援」できる作品紹介になっていったらいいなと思います。

(続)
また作品紹介を初めたきっかけや、どんなふうに行おうとしているのかなど、色んなことを書いてくださってありがとうございます。
こんなふうに作品紹介をされている方とやり取りすることはほとんどないので、コメントを読みながらそれぞれの違いがあって良さがあっていいなと感じました。

(続)
また、私が紹介した作品でももし気に入ったものがあったら、田鶴さんが紹介するのも良いと思います。見る視点も、感想の内容も違うはずですから、作者の方はきっと喜んでくれると思います。
そして田鶴さんが得意な分野の作品紹介をすることも素敵なことです。
色んな作品の紹介ができるとよいですね。

(続)
それから応援コメント欄を閉じているのは、お返事する時間が中々とれなくて閉じているだけですので、気になさらないでください。
こちらこそお返事を待っていてくださったこと、ありがたく思います。

(続)
そしてお断りしたにもかかわらず、丁寧なお返事をくださりありがとうございました。

彩霞様
返信していただいてるとは思わず、返事が遅れて失礼しました。
彩霞さんがこれまでされてきたことを教えてくださってありがとうございます。せっかく作品応援をされてきたのに『カクヨム作品の感想文』の「お知らせ」のようなことが起きたのは残念でした。私は今始めたばかりですから、いずれそのような困難に立ち向かわなければならなくなるかもしれませんが、おっしゃる通りに無理のない範囲で作者さんを応援できる作品紹介をしていきたいと思います。彩霞さんの紹介された作品も気になるものがあれば、私のほうからも紹介してみたいと思います。この度は丁寧に対応してくださってありがとうございました。
田鶴