yokamiteです。
ミステリー小説『雇われ探偵マツリカ』の Ch.1「リゾートホテル密室殺人事件」のストーリーについて、いくつかご質問を頂いたので、お答えしていきたいと思います!
「そんなの見てないよ!」「興味ないよ!」「ネタバレは嫌だよ!」という方はブラウザバックでお願いします...!
Q. 栄泉リゾーツは風評被害を受けて経営危機という状況にもかかわらず、他のホテルは満室という状況は何故?
A. もっと詳しく描写したかったのですが、物語のテンポが悪くなるので言及しませんでした。こうしたツッコミが入るのは当然ですよね...。まず、作中は夏の観光シーズン真っ只中という設定です。そのため、栄泉リゾーツを巡る事情を知らない外国人観光客などが来ます。また、国内の客についても、事件が起きるかもしれないというリスクを受容できる客、今年はどんな事件が起きるのか興味があってむしろ首を突っ込みたいような野次馬客、流石に自分の滞在中に事件など発生しないだろうと高を括った客など、様々な客が来ます。栄泉リゾーツは元々規模の大きな会社で、一定の水準以上の高級ホテルであることは作中でも描写した通りなので、離島のホテルは人気がないけど、その他のホテルには人が入るよってのは、まあ無理な言い分ではないかなーと...。
Q. 会社が警備員を配備する金銭的・人員的余裕はないのに。探偵に対する報酬は一億円×複数回である点は違和感があり、少なくとも報酬額には交渉の余地があっただろう。
A. またしても痛いところです。まず、離島のホテルまで十分な警備員を配備するためには一定の費用が掛かりますが、効果は薄いです(要するに、その場しのぎに過ぎないため費用対効果が見込めない)。一方、著名な探偵に大枚叩いて事件解決を依頼すれば、抜本的解決が期待できます。億単位のオファーがあったということは、茉莉花さんを雇うためにはそれくらいは必須だろうと思わせるような過去の事例があったのでしょう。少なくとも、例年通りであれば事件はいつ発生してもおかしくないという差し迫った状況の中で、栄泉リゾーツ側に金銭交渉の余地はありませんでした。
Q. 敵対勢力が手榴弾という目立つ武器を使って来たのは何故か。
A. これは確か3~5話で言及したと思うのですが、当事者に茉莉花探偵に対する殺意があったと思い込ませるためですね。殺意を感じ取った関係者は茉莉花探偵の保護のために離島のホテルへと向かいます。そして、関係者全員が離島の外にいる手榴弾を投げてきた犯人が事件の黒幕だろうと思い込みます。でも、離島で自殺が発生します。そしたら誰も事件だと思いませんよね?だって、黒幕は離島の外に居るのだから、自殺は偶然だろうと。まあ、そんなところです...。
Q. 四方海に囲まれた天然要塞に嵐が味方したとして、敵が探偵の命を付け狙うなら結局意味がないのでは?
A. つまり、逆算すれば敵は茉莉花探偵の命に端から興味が無かったということですね。この点は1個前の質問にも繋がります。殺意が無かったという点です。
はい、質問に対する執筆者(僕)のアンサーは以上になります!長々とすみません!
ミステリーは初めて書いたので、ところどころ設定が詰め切れていなかったり、描写が甘かったりするのは否めません。ミステリー関係のアニメやドラマを見ていて「おいおい!こんなトリック絶対にありえないだろ!」といって興ざめしてしまうような方とは、かなり相性の悪い作品だと思います。本当に申し訳ない!
それでは...!