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「三位一体」と「三神一体」

 拙作『毗沙門戦記』で登場します三位一体神(トリムールティ)ですが、この「三位一体」という表記、実は用途を誤って使用しているのですよ。みなさま、おわかりいただけていただろうか、もう一度復唱いただこう。

・三位一体(トリニティー)=神、イエス、精霊で一組(キリスト教)
・三神一体(トリムールティ)=ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌで一組(ヒンドゥー教)

 ということで、正しく表記するならばトリムールティの漢字は「三位一体」ではなく「三神一体」なのです。

ンでもねぇ!!!(以下見苦しい弁明)

 どうして拙作ではずっと「三位一体」表記なのかというと、作中に「神」という漢字がいくらでも出てくるので、「三神一体」だと「神」の字がカミカミ重なっちゃうから嫌だったんです!単に私の変なこだわりのせいです!なので、「三位一体」の文字をキリスト教からお借りしてたわけなんですが、これはこれで宗教がごっちゃですよね。
「だったらカタカナでトリムールティって書けばええやろが!」って話になるんですが……。

ンだってねぇ!!!(以下耳障りな言い訳)

 かっこいいじゃん、「三位一体」って書いてトリムールティって読ませるの……(見栄っ張り)。あと、三位(神)一体って記したほうが、「あ、これは三人グループなんだな」ってことがわかりやすくて良くないですか(圧)?
 ぶっちゃけ「トリムールティ」っていきなりカタカナだけ表記されてもみんな知らんでしょ(煽)←やかましい、だまらっしゃい。こいつ頭カチ割ったろか。

 という、大変お見苦しい近況ノートでございます。みなさまも、これだけは譲れないというこだわり、ありますか?


☆今日の写真
 少し前のことですが、500円ガチャで可動式の金剛力士象があったのですよ!足やら腕やら、動かせるんです!これ発案した人、仏像オタクの願望をよくご存知で!!!阿形、吽形、ともにゲットしました!
 で、早速。この仁王さんに、私の玩具になっていただきやした。いやもう、たまらんわwww。
良い子のみんなは、やっちゃダメよ。

7件のコメント

  • 本当に僕は、カタカナ表記だけだったら分からないと思います。
    まぁ、どうせ調べるんですけどね。゚(゚´Д`゚)゚。

    こだわり?かどうかは分かりませんが、僕の小説はどうやら朗読がしやすいようです。やっぱり絵本作家の方が向いているかも知れません。
  • 笑 荒ぶっておられますね。

    三位一体(父と子と精霊 ←精霊に関しては宗派によって聖霊と書いたりもしますね)も、ぶっちゃけ日本語で翻訳入れちゃった時点で、違い言われてもって感じになりますね。

    ヨーロッパ語族とサンスクリット語も、そもそもインドヨーロッパ祖語で一つの括りになりますし、派生した言語の大元はおそらく一緒ですからネ。

    開き直って、作中で神様同士のツッコミ合戦(笑)入れてみても面白いかもですよ。
    シヴァ神のツッコミが一番キツそう……笑
    (梵さま、胃腸を押さえながらショボンってなる姿が見えるキガス)
  • 金剛力士像のフィギュアがあることが驚きです。
    そういうと、前学期 美術史の課題で、東大寺南大門の
    金剛力士像について調べてレポート書きました。

    三位一体トリニティは、仰るように一神教における三側面
    ですね。立方体のような。

    そういうと今の私が書いている小説で、後半法隆寺の釈迦
    三尊像に纏わる話を作っているのですが、この薬師、釈迦、
    阿弥陀、の三如来も、ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌ
    の三神と同じような「セット」なのでしょうか。

    ご存知ならお知恵を拝借できれば幸いです。この辺、
    一番クライマックスのことなんで。今必死に
    プロット制作中です。

    すみません、
    自分勝手で---。ごむりなさらぬよう。くれぐれも。
  • 碧絃さん

    拙作は、調べながら読んでくださる方が多いのですが、「わからないから調べました!」と言われるたび「お手間をかけてしまい、も、申し訳ねぇ!」と思ってしまいます(;ω;)。すんごくありがたいことなのですけれどね。
    なるべく「調べなくてもいいように」と改稿を重ねて、初期よりはだいぶわかりやすくなったとは思うのですが……。私もまだ修行が足りぬということです。

    たしかに碧絃さんの作品はどれも朗読しやすそうですよね!だからといってライトになりすぎず、純文学的な表現も兼ね揃えたきれいな文章だと思ってます。
    絵本向き、いいかもしれませんね。
  • 古博かんさん

    荒ぶってまーーす!

    あそっか!
    インドの言葉もヨーロッパの言葉も、本来はインドヨーロッパ祖語で元をたどれば同じですもんね!
    ということは!三位一体も三神一体も、おんなじ意味なのだ!(トンデモ)

    開き直ってツッコミ合戦ですかw
    いやシヴァはきついよ〜、絶対キツいです笑。ほんで梵天は言い返せなくて、その傍らでヴィシュヌが笑ってるんです。
    この三人、想像しやすいぞ笑。
  • 山谷さん

    法隆寺の釈迦三尊、金堂に安置されている止利仏師のあの有名なものでよかったでしょうか。

    仏像には三尊形式というものがありまして、中央(中尊)に如来、左右(脇侍)に菩薩を配する形のことをいいます。三位一体のように同一とまではいきませんが、「三尊でワンセット」と思っていただければ。
    有名なものですと、釈迦三尊、阿弥陀三尊、薬師三尊あたりですね。

    左     中     右
    普賢菩薩  釈迦如来  文殊菩薩
    勢至菩薩  阿弥陀如来 観音菩薩
    月光菩薩  薬師如来  日光菩薩

    といった感じですが、もちろん例外もあります。

    それをふまえての法隆寺金堂の仏像配置ですが、釈迦三尊を中心に、左に阿弥陀如来、右に薬師如来を祀る構成のようですね。阿弥陀如来と薬師如来は今回は一尊のみで、セットにはなっていません。
    セットになっているのは釈迦三尊で、中央が釈迦如来、両脇侍は菩薩になります。法隆寺の場合、この両脇侍は寺伝によると薬王・薬上菩薩というらしいですね。

    と、長くなってしまって申し訳ないですが、ひとまずこんな感じです。いかがでしょうか?
    わかりづらい部分等ございましたら、またおっしゃってくださいね。
  • ありがとうございます。プロットの作成に大いに役立てます。
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