連載中のホラー小説「ピアノの旋律、それが始まりだった」スピンオフ作品「パラレルワールド」の第二話「ちょうだい?」の意味怖の意味がわからない、という方がいるらしいので徹底解説したいと思います。
まず、例え話です。
街中で、あなたは二人の少女を見ています。
二人のうちひとりが、もう片方のことを
「みなこちゃん!」
と呼んだとします。
さてここで、「みなこ」を、「みさこ」と『聞き間違える』ことはあるでしょう。
たとえ呼ばれた少女が「美南子」と書くとしても、あなたはそれを知らないはずです。
だって、まちなかで出会った名も知らぬはずの少女たちなのですから。
さっきいったように『聞き間違える』ことはあっても、漢字も知らないはずなのに「みなみこ」「なみこ」のように『読み間違える』はずがない。
……ところが本文中では。
『ついてきた男に言われた言葉。
「ハナサちゃん、待って」
ハナサって誰?
おそらく、華彩が思うにあの男は、華彩の名前の読み方を間違えたのだろう。』
『読み間違えて』いる……。
なんで?!何で華彩の漢字を知ってるの?!
この男って何者?!
ここで、タイトルが、ミスリードとして役割を持ってくるわけです。
「『名前を買い取りましょうか』って言われたらどう思う」
買い取りましょうか?=ちょうだい?
男が名前の売買組織の一味だと言うミスリード!でも、本当は違います。たしかに一味かもしれないけど、本当に言いたいのはそうじゃない。ではなんなのか。
ここで、もう少し後に書かれていることを取り上げましょう。
華彩が男から逃げているシーンを目撃したはずの、希望はこう思っています。
『華彩ちゃんが誰かと一緒じゃなくて良かった。もっと気まずくなるところだった』
え……??男から逃げてたのに、誰かと一緒じゃないってどゆことー?
つまり、この男は幽霊というわけです。
幽霊に、名前の漢字を知られて、声をかけられた…………
希望が声をかけてくれなかったら、一体どうなってたんでしょうね?この幽霊の目的は?
なぜ、華彩をねらったのか?
皆さんに想像していただければ嬉しいです。
大した仕掛けもなく、あまりぱっとしないという感想をお持ちの方もたくさんいるでしょう。
だけど、たくさんの考察、お待ちしております。
ところで…………。
私は、本編とスピンオフの間に伏線が張ってあると言いました。わかりましたか?
わからない方に大ヒントです。
絢は「私がこっくりさんの紙を燃やす」と言いました。
そして、絢が実際に理科室にいった回数は?そのときに何をしましたか?
スピンオフで希望が燃やした紙の正体って実は………、
はい、ほぼほぼ答えですね。
真実を解明するのは、読者様だ!!(-ω☆)キラリ