[あとがき]
というわけで、無事に(リンベルが)ハッピーエンドでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
執筆当初は別のエンドも想定していて、たとえばナターシャとイヴァンが敵対するルートもありました。ですが筆者の作品に登場する男女は破滅することがあまりにも多く、せめてこの二人だけは回避しようと運命をねじ曲げました。結局リンベルに取られちゃったんですけどね。がはは! まさに泥棒猫!
お気付きの方もいらっしゃいますが、傭兵少女は前作の「寂しがり屋のゴーレム」と同じ世界の物語です。といっても前作から何百年と経過しているのでまともな人間は生きていません。禁足地の成り立ちや、国の歴史に名残を感じる程度でしょう。本作から読み始めた読者さんが不快にならないように、あくまでも背景として描きつつ、気付いた人はもっと楽しめるような塩梅にしたつもりです。いかがだったでしょうか。
しばらくは新しい長編のストックを作ります。傭兵少女は思っていたよりも小難しい話になったので、次はゆるゆるはっぴーな作品にしたいです。ちなみに今回のような同じ世界の話にはせず、まったく関係のない、新しい世界にします。
今後もほろ苦ダークファンタジーを書いていきますので、ぜひまた遊びに来てください。
世渡みね