• 現代ファンタジー

第5話を読んでくださった方へ(祭りは続く)

第5話で登場する曲は、エディット・ピアフの「祭りは続く」です。

東芝EMIのCD「SUPER BEST EDITH PIAF」では、13番目の曲が「祭りは続く」、最後の20曲目はママが人生のテーマソングにした「水に流して」です。

「祭りは続く」では、華やかな祭りの様子と、不幸なご近所さんの様子が交互に歌われています。

主人公が怖がるのは、25年前に娘を亡くした老夫婦が降霊術をやっている場面です。
沈黙の後の語り「エスプリ エチュラ?」は、娘の霊魂に来ているのかい?と問いかけているのです。木を叩くような音は、霊魂の返事です。

その後の歌詞「エ イルソン コントーン」は、「それで彼らは満足する」です。
老夫婦は、霊魂とコミュニケーションがとれて嬉しいのです。

私がおもしろいと思うのは、叩く音が2回するところです。
肯定か否定で答えられる質問の場合、普通は返事が1回なら肯定、2回なら否定の意味です。
ですから、叩く音が1回でなく、2回ということは

「そこにいるの?」
「いないよ」

というやりとりだと解釈することも可能で、もしかしたら「こんなのインチキだよ」という皮肉なのかもしれませんね。

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