あっつい0(:3 _ )~_(:3 」∠)_
相も変わらず頭痛と腹痛のダブルパンチ。空は雷鳴、海は荒れ、マロちゃんは怒り狂いしめやかに💩。ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん──(発狂)
中国軍機は領空侵犯してるし、メガソーラーだなんだといって文化財や森林が破壊されてるし、内部から日の本が崩壊していっている気がしますねぇ……
今回は私のお気に入りの小説の一つで、2005年に映画化もされた「亡国のイージス」について、ちょっとした小噺をば。
「亡国のイージス」は福井晴敏の小説で、"このミステリーがすごい"にランクイン、日本冒険小説協会大賞、日本推理作家協会賞、大藪春彦賞をトリプル受賞したベストセラーです。現代日本の国防の在り方に警鐘を鳴らす作品で、タイトルにもある「亡国のイージス」とは、守るべき国"日本"を亡くした盾……作中に登場する最新鋭イージス艦のことを指します。
沖縄の在日米軍基地で辺野古ディストラクションと呼ばれる大惨事が発生し、その際に奪われた新型の毒ガス兵器"GUSOH"が北朝鮮の特殊工作員たちによって、防衛庁情報局の監視虚しく持ち出されてしまう。そしてその工作員たちはミニ・イージスシステムを搭載したミサイル護衛艦"いそかぜ"に身分を偽って乗り込み、彼らは遂に艦内で、内通していた自衛官たちと共に反旗を翻す──といった内容の物語です。
息子を防衛庁情報局によって殺され、怒りと復讐に燃える艦長・宮津、悩める先任伍長・仙石、防衛庁情報局の送り込んだスパイ・如月、北朝鮮の特殊工作員を束ねる怪物・ヨンファ、防衛庁情報局の若きエリート・渥美といった様々な登場人物たちの思惑が交錯する、壮大な群像劇。
特に北朝鮮工作員のリーダー格ヨンファの底知れぬ恐ろしさが際立ちます。映画では中井貴一が演じましたが、表情一つ変えず淡々とした調子で「東京湾の何処にでも良い、ミサイルを撃て」と言い放ったり、護衛艦同士での対決を制して撃沈した際に「よく見ろ日本人、これが戦争だ」と厳かな声音で呟くシーンは正に怪物と形容するに相応しい。
良心の呵責に耐えきれなくなった内通者の自衛官に対して躊躇無く発砲しつつ「自分で死ね」と言い放つシーンも印象深い。仙石と死闘を演じる際には「腑抜けた国の人間が、この俺を殺そうと言うのか?」と馬鹿にした調子。終始、日本の国防問題の闇の深さを嘲るような発言を繰り返してきます。
何が一番恐ろしいかと言うと、そんな怪物・ヨンファでさえ、アメリカ合衆国の掌の上で踊らされていたという事実が終盤明らかになることですかね……あの世界のアメリカは洒落にならん()
「亡国のイージス」がベストセラーになった要因は、先にも述べた通り日本の国防問題に警鐘を鳴らす物語であったこと、そして普通に有り得そうなシチュエーションであったことが挙げられると思いまする。北朝鮮の工作員が、海上自衛隊の最新鋭イージス護衛艦を乗っ取り、首都東京に大量破壊兵器を使用することをちらつかせながら、脅迫にも近い形で交渉をしてくる。
この作品を読んだが最後、日頃メディアなどでよく耳にする"平和的な解決"ですとか"話し合いで争いを回避する"といった種々の理想論が如何に無力かつ無意味であるかを、これでもかと言わんばかりに見せつけられます()
映画版と原作で展開やオチに微妙な差異はありますが、取っ付きやすいのは映画ですかね……真田広之、中井貴一、佐藤浩市、寺尾聰など名優が名を連ねていますので、それだけでも一見の価値があります(っ´ω`c)マッ...
因みに「よく見ろ日本人、これが戦争だ」のシーンはこちら
↓
https://youtu.be/zhx6rZrPnHo?si=qBT3VE2acZ_ePTJk