何故かある時、突然松本清張にハマる。
誰か好きな作家が欲しいと思っていた時だったんだけど、それが散々映像化された昭和の巨匠だった。映像を見てるうちに小説で呼んでみたくなったという見事な逆パターンだった。清張さんは社会派だったから合わないと思っていたんだけど、これが。
逆に今まで出会ったことがない文章を書く方だったから、恋したレベルに陥る。
でも古いのよ。昭和3，40年代が主な活躍時期だからもう古いのよ。女はマザコン夫に絶望して離婚しても、社会で自立できないから、夫の所へ戻るとか。
30代で熟れた肉体が～とか。30代が熟女の時代背景なのよ。
でも文章力は素晴らしい方と思います。
いくつもの小説を同時進行で走らせて、まとめて行けるところもさすが。
巨匠はやっぱり巨匠の背景しか持っていない。
彼は作家が尊敬される職業の時代の方でもある。
今じゃ作家？なにそれ美味しいの？くらいのレベルでしかないからな～。