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2章あとがき

『中世風ファンタジー世界の貴族の役割は「損の分配」なんです。
 貴族の思想や力量にもよりますが、誰かの得の為に誰かに損を押し付けるのが貴族の仕事です。
 でも、それだと主人公は貴族に関わるだけ損になってしまうんです。力をつければつけるほど、隠れて暮らさなければならない。それが私にはどうしても理不尽に思えるんです。
 だから私は、ERを遊んだ時に「関われたらラッキー」な貴族を作りたいと思いました。』

――週間VRMMO#699 「Ewige Reisender発売直前! 開発者インタビューNo.13 プロデューサー未盥洸」より抜粋


 初めまして、あるいはお久しぶりです。談儀祀です。
 こうして無事『争いのない世界でまったり暮らす』の第2章を上梓することができてほっとしています。30話10万文字は私にとって初めての経験で、正直書き始めたときもできるとはあまり思っていませんでした。タビとルルの大陸行脚はまだまだ続きますが、のんびり応援してくれると嬉しいです。

 第3章執筆開始前に、一部称号名称の変更パッチを当てる予定です。シナリオ面での変更はありません。
 今回の修正に合わせて現在タビ・ルル・ツルギが取得した称号一覧を作成する予定ですので、そちらでご確認いただければと思います。

 それでは。

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おまけ キャラクター名称の由来

タビ:旅人から
ルル:旅行雑誌「るるぶ」から
ツルギ:鍛冶といえば剣
カヤ/ススキ:双子馬の毛並み尾花栗毛の尾花より
ルジュ:宿屋のフランス語「auberge」の末尾より
ビオテーク:図書館のドイツ語「Bibliothek」より

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