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書籍化作家による執筆講座②

今回は表現選択についてです。

沙優が吉田さんたちに「私のところはさ、普通の家庭じゃなかったんだよね」と言ったとします。
このとき作者が読者に伝えたいメッセージは、実は2つあります。
一つは一般的な家庭ではなかったと言う事実。もう一つは……。
沙優は「一般的な家庭」を知っているから比較ができて、「普通」じゃないと言っているんです。

クラスメイトの話声とかで薄々気付いたのかもしれないですね。
その伏線張りになっているという点もあるわけです。
もちろん吉田さんとの暮らしの中で「普通」を知ったという線もあるでしょう。
(会話文は例としての創作文章です)

今のは受け止め方として書きましたが、逆も同じです。
書き手は、読者の受け止め方を想像しながら言葉を選ぶ必要があるんですね。


そんな沙優ちゃんの二次創作はこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16816452221235522440

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