まずはここまで読んで下さった皆様に感謝をお伝えいたします。
紆余曲折ありながらも、なんとか全て書き切る事が出来ました。間違いなく読んで下さる多くの方々がいたからこその完結だと思っております。
そして、これにてアーク・グラディウスの物語は終幕となります。
何も持ち得ていなかったアークが喪失から再起し、自らの意志と力で未来を切り拓いていく。そんな物語だったかと思います。第1章では頼りなかったアークも、“夢幻~”を経て覚悟完了した辺りから、随分頼もしくなってくれましたね。
ラストシーンはどこか本作の劇中で見覚えのあるものだったかと思いますが、アーク本人を含めて変わっている所も非常に多いはずです。歪な彼だからこそ掴み取ったモノもある事でしょう。だからこそ、魔王を倒し、世界を救った先で続いていく戦いも乗り切れると信じております。
私自身、まだ彼らと歩みたい気持ちはありますし、この続きの物語もふわりふわりと脳裏を過ったりもしているのですが、当初想定していた以上の内容を書き切る事が出来たと思っておりますので、ひとまずはここで完結とさせて頂きます。
執筆期間にして約10ヵ月。文字数にして約80万字。そして、ほぼ毎日投稿の継続。
私自身、これほど長い物語を書いた事はかつてありませんでした。まあ、『黒銀』が初完結作品なので当然なんですけどね。
ですが、全く未知の領域で手探り状態になりつつも止まる事なく毎日執筆を続け、本作が完結に至ったのは、やはり応援してくださった読者の皆様のおかげだと思います。二度目になりますが、精一杯の感謝を――。
まだまだ未熟者ですので、私の方から特別に宣伝やお伝え出来る事は何もなく、他媒体で『黒銀』や、その後日談等をお届けできるわけでもないのですが……。
せっかくの機会ですので、敢えて伝えるとすれば、もう一作品連載しております『永劫ノ剣~』の方にも目を通して下さると嬉しいです。
また新作のアイディアも練っていたりするので、そちらを投稿した際にはお見通しして頂けると大変嬉しく思います。状況次第では『永劫ノ剣』に全力投球するかもしれませんが、どちらを中心に更新していくかは、折を見てと考えています。
ですので、私こと『リリック』の名前を覚えていて下さると嬉しいです。
では改めまして。
ご愛読、誠にありがとうございました。