LLX

キアンはもっとはっきり、親身になった答えが欲しかったのです。
でもお父さんは、自分の保身でしか無い答えしかくれませんでした。
覚悟を持って聞きたいと身を乗り出してきた息子の覚悟を、お父さんは目をそらすばかりで見てくれません。
いびつな歪みは、小さな物からどんどん大きくなります。
それはキアナルーサが胸を張って『王位継承者である』と言えなくなってしまった真実があまりに重いからです。

https://kakuyomu.jp/works/16816452220234573835/episodes/16816452221323970097