1章プロローグ『酒神の宴一日目』
コツコツコツ。ヒールの音。
疲れた。飽きた。腹減った。深酔いは冷めて二日酔い。背中を丸めてのそのそ歩く。
「帰らね?」
――なんだここ。
延々と続くように感じられる白亜の宮殿。そんな雰囲気の場所を、足を引きずりゆっくり歩く。
アーチ型の天井と、漆喰で塗られたような真っ白な外壁。一〇人横並びで歩けるような、だだっ広い廊下がゆるく蛇行しながら延々と続いていた。直進しているつもりなのに、前にも後ろにも視界が通らない。同じような風景が続くせいで、距離感覚が失われていく気がした。
コツコツコツ。ヒールの音。
そこらに血痕。俺みたいに足を引きずって歩いた奴の痕跡が残っている。真っ赤な足跡だ。ところどころに、引き裂かれてビリビリになったワイシャツだの、耳みたいな肉片だのが落ちている。本当に怖い。
その上を、意に介した様子もなくピンヒールが進んでいた。
「帰らね。帰ろう。よーし、帰るぞー!」
「うるさ」
「もう門限になっちゃう! ママに怒られる!」
「本っ当にうるさい。ママはいないでしょ。それに、どうやって帰るっていうの?」
「わからん。タスケテー」
千葉県でテーマパークでもしていそうな裏声が、冷たい石材で反響する。
助けを求める俺に、前を歩く女が迷惑そうな視線を寄越した。見返り美人って感じだ。いや全然違うか。
一七〇センチの俺よりちょっとだけ大きい、高身長のモデルのような美女。さっきまで俺たちがいた歌舞伎町にしては、いささか気品がありすぎる顔立ち。この女――夕陽は、俺の経営するバーの常連客だ。
ちなみに、歌舞伎町でいう「バー」には二種類の意味がある。一つは、歌舞伎町の外の人がイメージするショットバーみたいな店。もう一つは、ボックス席で対面して接客する、ごりごり風営法に触れるタイプの飲み会屋さんだ。キャストがお客様の隣に座るのが、ホストやキャバクラ。向かい合って座り、安価にジャブジャブ飲み飲ませすることが多いのがバー。路上でキャッチが「バーいかがっすか?」と言ってきたら、間違いなく後者なので要注意。
俺の店は、その要注意である後者の方だ。コールが飛び交い、そこらにショットグラスが撒き散らされる、ゴミみたいな治安最悪の店である。地獄の中でストレスを発散したい、末期患者たちが訪れる。
夕陽はその、末期患者の一人だ。ちなみにもう三年の付き合いになる。
真っ赤なミニ丈キャバドレスにピンヒールという、とても動きづらそうな姿で、俺より元気に歩いていた。手には血の滴るシャンパンボトルを握っている。殺人現場の女王とでも呼べばいいかな。
「とにかく進んで、ボスってのをぶち殺して、お酒飲んで帰る。それしか分かってないんだから、そうするしかないじゃない!」
「胡散臭い精霊の言うことだしな~」
「この街じゃ、胡散臭くない奴なんていないわよ。あんたも含めてね」
ごもっとも。歌舞伎町に真実誠実無実の「三実」だけは期待しちゃいけない。借金は踏み倒すものだし、職場は飛ぶものだし、身分証はアリバイ会社で作るものってな。保険証なら八万円だ。
俺たちは今、ちまたで噂の「ダンジョン」っていうものの中にいた。
歌舞伎町でまことしやかに囁かれる噂。
――気がついたら不思議な空間にいた。一つ目の巨人がビルの間に立っていた。動く骸骨を見た。どこそこのホストが傷だらけの姿で生還した。そしてそいつは、大金持ちになって街を去って行った――だなんて。
「マジでダンジョン、あったなぁ……」
ダンジョンは実在する。そう言い張っていたのは、うちの店に駆け込んできた変な女の子レテだ。彼女の助言に従って探してみたが、謎の正体は意外と身近なところにあったらしい。
「しかもあんたの店に入り口があったなんてね」
「トイレだぜ、トイレ。早く戻んないと、従業員からトイレでスケベしてると思われる~」
「もう思われてるでしょ」
「実際してないんだからディスアドにもほどがある」
「シたいの?」
夕陽が呆れたように言った。
「ダンジョン怖すぎて勃たねえや!」
俺はまるでハリウッドの俳優みたいに、肩をすくめて手を広げた。
「蒼って情けないこと言うときほどイキイキしてるよね」
「どうも。飲めない稼げない戦えない、ないない尽くしの無い太郎です」
そんな無い太郎でもバーのオーナーになれるんだから、貯金ってやつは偉大だ。歌舞伎町ではセコセコ貯金して、コツコツ人付き合いをしていれば、いつかは一国一城の主になれる。まぁ、その人付き合い=飲み会だから、塩梅をミスれば貯金が消し飛んじゃうんだけど。
二十歳から始めた水商売。どうにか八年目でバー開業できたのは幸運だった。それでも、店内にダンジョンなるものの入り口が見つかってしまったせいで死にかけている辺り、実に俺らしいとも言える。夕陽みたいな若い美人を巻き込んでいるのだって、とても俺らしい。
「はあー。って、あれボス部屋じゃない?」
「ついに来た? マ?」
夕陽がボトルの底で指し示す方向には、真っ白で荘厳な作りをした廊下に相応しくない、禍々しい黒の大扉があった。
「行くよ」
早速扉に触れようとする夕陽。
「ちょ待てよ」
「いらんモノマネすんな」
「いやマジで待とう? 作戦なし、情報なし、戦意なしだよ」
「戦意ないのだけは蒼の問題じゃないの」
そう言いながら、夕陽は扉にかけた手に力を込めた。
す……っと、扉がなめらかに開いていく。夕陽の指が離れても、慣性に従って最後まで開け放たれた。
ボッボッボ。炎の音。
暗闇に包まれた部屋は先が見通せない。扉の横からそこに向かって、幾つものトーチに火が灯っていく。最後に天井のシャンデリアに明かりが宿って、部屋の全てが照らされた。
結婚式場みたいなだだっ広い空間。奥には階段状のお立ち台。
正面には大きな椅子。座っているのはまさに噂になっていた単眼の巨人だ。
座高だけで二メートル。力士のような体型で、腰には獣の皮を巻いている。手には丸太を削り出したような棍棒を持っていた。口の端に、赤茶けた血痕みたいなものが垂れている。
「でっか! チェホンマンじゃん」
「誰それ」
「スカイツリーの五倍でかい格闘家!」
「嘘つけ、絶対いないでしょ!」
阿呆みたいな話にイラついたのか、巨人が首をゆるゆると振って立ち上がった。座れば二メートル、立てば三メートル半。ちょっと短足だ。
迫力ありすぎて腰が抜けそう。スタイル悪いのすら強そうに見える。
「馬鹿な話してないで、アレ使うよ!」
「アレ、ダサいからやりたくないんだけど」
「やれ」
「ウス」
夕陽の視線が怖すぎた。美人の睨みは般若を越えている。
嫌々ながら、ここまでのダンジョン探索で身につけた「アレ」をやる。端的に表現すれば、日アサのヒーローがやる変身みたいなものだ。
口元に手を当て、マスクを引き剥がすような動き。一気に手を振り払った瞬間に、全身を紫色の布のようなものが包み込んだ。
高らかに声を張り上げ、変身能力の名前を呼ぶ!
「背負え! ハングドマン!」
俺の足首に布が絡みつき、グンと勢いよく引っ張り上げられた。世界が上下に反転する。いつの間にか現れた絞首台に、足首で吊るされていた。
「拒め! チャリオット!」
情けない隙だらけな俺とは対照的に、夕陽は凜々しい騎士のような出で立ちに変身した。キャバドレスの上から、右肩に分厚い鎧を纏っている。右手には長大な白銀のランス、左手には血濡れたモエ・エ・シャンドン。
夕陽の口元には、黒革のマスクがついていた。鎖がバッテンに交差し、中央に錠前がついたパンクなデザインだ。
キャバと騎士の間の子だ。かっこよくて羨ましい。俺のマスクはシンプルにリベットが打ってあるだけだ。左右に一つずつ、下に二つ。たぶん俺のだけ、メイドイン無印良品なのよ。
変身をすると、なんか衣装が変わる。夕陽は格好いい鎧と格好いいマスク。俺はダルダルの普段着に、シンプルなマスク。この格差は一体なんなんだ。
「チャージ」
夕陽が呟いた。
F1マシンじみた急加速。瞬きすれば消えてしまいそうな速さで、夕陽の細い体が巨人に向かって突っ込んだ。
鮮血が舞う。目一杯に伸ばされた腕、真っ直ぐに突き出されたランスが、巨人の腹に深々と突き刺さっていた。目を血走らせ、巨人が吼える。痛みに苦しんでいるようでもあり、怒りを解き放っているようでもあった。
「やっぱ強ぇ~~。最強では?」
俺が茶化すと同時に、巨人が棍棒を振り下ろす。狙い過たず、質量の塊が夕陽の頭へ――――落ちなかった。
いつの間にか瞬間移動させられた巨人。棍棒の先には、吊るされた俺がいた。
「ぶべっ」
あまりの衝撃に、絞首台を中心に体がぶんぶん振り回される。ミキサーの中に入れられちゃったみたいだ。ただ、痛みも苦しみもない。
ハングドマン。
このダンジョンに入ってから、俺に与えられた意味不明な変身能力だ。吊るされて自由を失う代わりに、一時的な無敵モードを得るっぽい。さらに、夕陽に向けられた攻撃も全て、世界がねじ曲げられるように俺に飛んでくる。俺がぷらんぷらんしている限り、絶対に俺たちは傷つかない。
強いんだけど、絶妙にダサい。能動的に何も出来ないのが俺っぽいかもしれないけど。
一方で夕陽のチャリオットは、アホみたいに高い身体能力で暴れ回ることが出来る。まさに王道で格好いい変身だ。交換してくれ、頼む。
「もっかい、チャージ」
落ち着きと余裕を含んだ、夕陽の声が聞こえた。振り返った巨人の目に、深々とランスが突き込まれる。悲鳴を上げる暇すらなく、呆気なく命に届いた会心の一撃だった。
巨人の背筋がピンと伸びる。ぶるぶると痙攣し、そのままゆっくり真後ろに倒れた。大きな地響き。俺の揺れが激しくなる。
胃の奥がめくれるような、強い吐き気がこみ上げてきた。これはまずい。こんな密閉されたマスクの中で吐いてしまったら、素敵なお化粧の出来上がりだ。
「うええ、二日酔いにこれやばいって。もう変身解いていい?」
「一応そのままでいてね。レテの話が本当なら、ボス部屋のどこかに祭壇があるはずだから」
「ウス」
吐き気は波だ。耐えるときは、本当にちょっとだけ漏らした方がいい。口の中に小ゲロを出して、吐き気の波が引いたタイミングでちょっと飲む。これをマスター出来れば、どんなにテキーラを飲んでも客前で吐くことはなくなる。嘘だけど。
この前、突然俺の店に迷い込んできた、ファンタジー世界の住人レテ。本人は水の妖精を自称していたが、お薬でパキったガキなんだろうなと思っていた。
レテの話によれば、ボス部屋にある祭壇に酒を供え、それを飲み干せばダンジョンから出られるらしい。
巨人が座っていた椅子の裏を確認した夕陽が、俺に向かって手を振った。
「とりあえず供えてみたよ」
「っしゃ、引っ込めハングドマン!」
地面にドシャ、と落とされる。尻を打った。泣きそう。
吊るされるときはハングドマンの無敵モードが効いているのに、解除されるときのアフターケアはない。終わった瞬間冷たいとか、ティンダー使ってる男かよ。
「よし、飲もう!」
それでも、あとは祭壇に供えた酒を二人で飲み干せば、このクソッタレなダンジョンからはおさらばだ。レテの話が本当なら、莫大な報酬ってやつを手に入れて、安心安全な日常に戻ってこられるはずなんだ。
あえて元気に声を張りながら、夕陽の方に行く。
小さな噴水があった。ホテルのビュッフェにあるチョコレートフォンデュによく似ている。そこに置かれたモエ・エ・シャンドンがキラキラと光の粒を纏っていた。こいつを飲み干せば帰還ってわけだ。
「なんか吐きかけてたけど大丈夫? 飲める?」
「この道一筋八十年。ナメてもらっちゃ困るってんだ」
表情に心配を浮かべる夕陽に背中を向けて、俺は思いきり吐き出した。
「おろろろろろろろろ」
「予備動作なしでリセットすんのやめて?」
「よし、任せろ。無限に飲めるわ」
「バーテンの裏側見せないで欲しいわ。そんなもんって理解はしてるけど」
バーテンどころかホストもキャバ嬢も一緒。よく飲む人は、よく吐く人だよお嬢ちゃん。
夕陽はコルクを留めるラベルを剥がし、針金も半分くらい外した状態で俺にボトルを手渡す。
「それじゃあ、このお手洗いダンジョンからの帰還を願って、さんさんにーにーいちいち」
ポンッ。
小気味の良い音とともに、コルクを引き抜いた。喉が重くなる炭酸ガスの香りがした。
「ほんじゃ、お先に」
飲み会屋さんが日和ったら格好悪い。飲み過ぎていい加減お酒は嫌いだし、ショットグラスからは逃げ回る。けれど、シャンパンから逃げるようなやつは食い扶持すら稼げないってな。
鼻に空気を通さないようにして、臭いをシャットアウト。拳が通りそうなくらい喉を開いて、一気にシャンパンを流し込んだ。勢いだけで八割飲み下して、残りを夕陽に無言で渡す。
「流石。速いねぇ」
夕陽は感心したように言ってから、俺よりも速く飲みきった。
「おっ?」
俺たちの体を光が包む。
――どさっ。
再び落下の衝撃。
「いってぇ……」
「あたた、頭打った。最悪」
仰向けに倒れた俺の上に、夕陽がのしかかっている。やばい、吐きそう。
いつの間にか俺たちは見慣れた風景に帰ってきていた。三畳ほどもある、広々とした空間。大きな鏡と清潔な洗面台。そして洋式便所。俺の店のトイレだ。
よろめきながら立ち上がり、鏡を見た。げっそりとした表情の俺。少しだけメイクの崩れた夕陽。そして、鏡の中に浮かぶ札束の山。
震える指を伸ばす。つるつると硬質な感触の奥に、紙幣のざらつきを感じた気がした。次の瞬間、どさどさと鏡の中から札束がこぼれ落ちる。
「ええええええええ、マジか、マジかよ!」
「ここまで本当だったのね……」
思わず驚嘆の声が漏れてしまった。
札束を掴み、帯をむしり取る。扇のように広げ、指でばらばらとめくった。全部ちゃんと万札の質感。万札の模様。ちゃんとキラキラの部分もついていて、適当に抜いた一枚を光にかざせば透かしが入っている。記番号も全部違うから本物だ!
「ちゃんと金じゃん!」
「うわぁ、一夜にしてお金持ちになっちゃった」
どこの銀行のものでもない帯。触った感覚からして、きっちり一〇〇枚ありそうだ。四、八、一二、一六。一六〇〇万ってとこか。一人頭で八〇〇万⁉
「何でもない日がバースデーになったなぁ」
「当たり前に四桁万売ってたイキリやめて?」
それくらい売れないと、自分の店持てないから仕方ないね。
ドアがバンバンと雑にノックされた。この拳で叩くようなノックの仕方は店長のみっ君だ。
「オーナー、動いてんならトイレ開けてください! ここ二時間くらい、隣のクアトロスターさんのトイレ借りてるんすからね。あそこ怖いんで、お客さん嫌がってます!」
「お客さん、じゃねえよ。お客様って言え」
「今そこじゃないっす、うるせえっす!」
「おけ、すまん」
雑に九〇〇万引っ掴んで夕陽に持たせる。俺は七〇〇万掴んで、ジャケットのポケットにねじ込んだ。山分けするときはこうするのが俺流だ。いやぁ、儲かったな? 本当に使っていい金なのかは分からないけど。
よろよろしながらドアを開けた。耳に飛び込んでくるカラオケの爆音と、鼻を突く香水とアルコールの匂い。腹の奥から飲み干したばかりのシャンパンがせり上がってきた。
「大丈夫っすか?」
短く金髪を刈り込んだ、ハタチそこそこのイケメン店長が、心配そうに俺を見た。
「大丈夫か大丈夫じゃないかってと、そこそこ大丈夫じゃないけどギリ大丈オロロロロロ」
「うわ、汚ねえ! 寄らないでください!」
舌を噛んだ勢いで思わず飛び出した。サラサラでシュワシュワなものが床に広がる。
「あー、誰かに掃除させとくんで、さっさと席戻ってくださいよ。もー。つーか、そんな飲んでなかったっすよね?」
みっ君は呆れたように俺と夕陽を見比べ、それから俺らが持つ大量の札束に目を剥いた。さらに、夕陽が持つボトルを見て怯えた顔をする。
「えぇ? どんなプレイ? 夕陽さん無茶しすぎっすよ!」
「ざけんな。何もしてないから」
「血濡れたモエ白、どこに突っ込んだんすか⁉」
「どこにも入れてないから!」
「オーナー潰れてるし……ケツから飲ませた⁉」
「死ね!」
俺は自分のジャケットに酒がつかないように、ゆっくりと立ち上がった。
うちの店は四人掛けのボックスが四個、カウンター席が七個の小さいとも大きいとも言えないサイズ感だ。特に店内に仕切りはないため、常連客同士はほぼ顔見知りになっている。
フラフラとフロアに出ると、近くの席で飲んでいた常連の女の子が手を振ってきた。
「蒼さん、ずっとトイレにいたの?」
「あそこで暮らしてんのよ」
「夕陽さんと?」
意地の悪い質問だ。俺は女の子のグラスを取り上げて、口の中の不快なものごと酒を胃に流し込む。空っぽになったグラスを返して、肩をすくめた。
「そ。気持ちよかった~」
下品な笑いが広がった。しょーもな。
ソファ席に戻り、夕陽のタバコを一本盗む。メビウスオプションの五ミリ。ブルーベリー味のメンソールで、吐いた後にはちょうどいい。悪酔いしているとき、なんでか自分のセブンスターは余計に臭く感じてしまう。
ラスト一本だ。気にせず盗って、箱は握りつぶした。アイスペールを持って通りがかった従業員が、空き箱を回収してくれる。
「あ~~、疲れた」
「お疲れ。余計なこと言ったでしょ」
戻ってきた夕陽が、乱暴な仕草で隣に座る。対面にはみっ君が座った。
「記憶にございませぬ」
「店長、テキーラ三つ」
嘘から出た真ってか。本当に記憶を消そうとするな。
キンキンに冷えて霜の張ったグラスをぶつけ合う。
まずは一杯。記憶を飛ばして昨日の話に戻ろうか。