• 異世界ファンタジー

12時に更新します。

堤防を築いた時に木を植えることで補強する、日本の古い堤防ではよくみられるものですね。

桜の名所として有名な隅田川の堤防も、もとは堤防を築いた時に植えられたものだそうです。

他にも有名なものは、岐阜県海津市にある「千本松原」でしょうか。

「宝暦治水事件」、もしくは「木曽三川分流工事」と呼ばれる大工事の後、堤防を補強するために千本もの松を植えたものです。

ただ、この宝暦治水事件はとても胸糞悪くなるものでして・・・。

江戸幕府が薩摩藩に命じて行わせた大工事なのですが、その妨害を幕府の役人がするんですよ。
築いた堤防を三度も破壊したり、地元の人たちが薩摩藩の人々に安く売ろうとするとそれを咎めて割高で売りつけたりと、時代劇の悪役そのものです。

幕府のあまりのやりように、監査役として派遣されていた尾張藩の人間さえ抗議の切腹をしたほどですから、この時の幕府の酷さがわかるというものです。

幕末、尾張藩が御三家でありながら薩摩藩に与したのも、この時の縁があったからかもしれません。

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