今回は戦闘開始の合図までとなりました。
次回は戦闘です。
少しだけ、背水の陣についてですが、勘違いしている人が多いですよね。
背水の陣というと、必死になって戦う状況を作り出すことみたいに言いますが、本来は全然違います。
背水の陣というのは本隊を囮にして、別働隊の存在を見えにくくするのが目的です。
これは、最初に背水の陣を使ったとされる韓信の戦いを見ればわかることなのですが、本隊を囮にして別働隊を敵の背後に回り込ませて城を奪っています。
漫画「ベルセルク」のドルドレイ要塞攻略でも同じですね。
ベルセルクの場合は、グリフィスが自分自身を囮として敵の目を惹きつけ、キャスカ率いる別働隊が要塞を落としています。
このように、背水の陣というのは別働隊の存在あってのことなのですが、今回名前を出した申砬《しん・りつ》は、名前からの印象通りの戦法として採用して惨敗したわけです。
この戦いの前に彼は随分と日本軍を侮る発言をしておりまして。
「背水の陣を破れるような将軍は日本にはいない」とか、「鳥銃(火縄銃)が脅威といっても、百発百中ではない」ですとか。
結果は、大量の火縄銃による銃撃で彼の軍は日本軍になかなか近づくことは出来ず、一方的に蹴散らされることになってしまったのですが。