ことはたびひと

一話完結の短編集。 テーマは「恋愛」です。 初恋、青春、失恋、結婚などなど。 道端で一輪の花を見つけてハッとするような恋物語を、たくさん書けたらいいなあと思っています。 サクッと…

気がついたら私はペンだった。なぜペンに意識があるのかわからないし、ペンである前の記憶なんてあるわけがない。ある日、公園の片隅で打ち捨てられていた私を拾ってくれたのが彼だった。彼が…

本を読むのが大好きな口数少ない文学少年が図書室で初恋を果たす、作者の実際の経験をもとにした恋愛小説。

ある男がいた。絶え間なく続く変わり映えのしない日常に男はうんざりしていた。ある日、思い通りにいかない彼の人生にむしゃくしゃした男のもとに一通の手紙が届いた。男にある怪しげな実験に…

とあるさびれた教会で青年はとあるきれいな歌姫と出会う。青年がピアノを弾いている時に見る夢の中でしか、彼女は姿を現さない。こころから楽しそうに青年のピアノに合わせて歌う歌姫。青年は…

大学生の青年が図書館を訪れると、鏡の中ではかなげにたたずむ女性の幽霊と出会う。愁いを秘めた彼女の瞳を見た青年は、たちまちのうちに恋に落ちた。彼女に会うため図書館へ毎日通う青年だっ…

僕が小鳥になって君に会いに来た理由を教えてあげる。1000年前、僕は奴隷だった。とてもつらくて悲しい人生だった。君に出会うまでは。これは1000年の時を超えて少年と彼女が出会う物…