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【碧血の墓標 裏話】さらば、野村利三郎。宮古湾に散った「遅れてきた男」

相馬主計の無二の親友、野村利三郎との別れです。

 野村利三郎の最期について 作中ではガトリング砲の餌食となりましたが、史実における野村利三郎もまた、この宮古湾海戦で壮絶な戦死を遂げています。

 実は、彼の遺体がどうなったかについては、悲しい史実があります。作中でも描いた通り、撤退する「回天」は敵艦に乗り込んだ隊士たちを収容する余裕がなく、野村を含む数名の遺体は、敵艦「甲鉄」の上に置き去りにされました。

 後に、敵軍(官軍)の手によって陸へ運ばれ、宮古の地に埋葬されたと言われています。

 第1部も残すところあと1章。 最後にして最大の悲劇、箱館戦争の結末へ向かいます。

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