人間社会に向いてなかった。
冗談のつもりで口にしていた言葉が、現実味を帯びてきました。
十年ぶりに友人達と出会う機会があったのですが、とにかく眩しくて息が苦しかった。具体的な事情は何も書けないんですが、幸せそうでよかったです、本当に。僕とかかわった人類、幸せになれ……!
僕が今いる場所からは遠く、見上げるような場所を彼らは現実として生きていて、彼らの視界に入らないような暗い場所を、それと気づかぬままに楽しんでいるのでした。小説の主人公みたいなやつは本当にいて、小説を書いている僕は彼らの人生においては名前を持たない端役で、でも、どんなに苦しくても生きて行かなくちゃいけないので。コンクリートの地面を歩きながらも、海に沈んでいくような気分がした。
友達と話す時間さえも苦しくなるほどに人間と向き合うのが苦手になってしまうとは思わなかった。じゃあ仕事の時はなぜ上司や部下と話せるのかを考えてみたら、そこにはそういった役割(ロール)があるからなんでしょうね。役割がなければ、僕は何も話せない。こんなにも空っぽが苦しいなんて、思わなかった……。
まぁ空っぽなりに、書ける小説は書いていきます。苦しかったことを、苦しかったまま乗り越える人物を次の小説目標にしようかな。乗り越えられなくても名作にはなるからな。皆様もぜひ、アルジャーノンを読んでみてください。
今月はここまで。
次回もまた、生きていれば。