• エッセイ・ノンフィクション

あるテレビドラマの話

おぢさん、フィクションのテレビドラマを見ていて、初めてリアルに吐き気を感じました。

ゲーム業界で大企業にざまぁするという番宣をみて、半沢直樹みたいなのかな、と思い一話から見ておりました。

もろもろの怠惰な事情で、第五話を見たのが本日でした。
その終盤で、あれ、現代日本という舞台設定のドラマということでしたよね、と大混乱に陥った上に、企業の経営者とか管理部門、銀行関係の人間は全員が白目だろう、という展開でした。

そうか、似て非なる異世界が舞台なんだと、脳内で変換して最後まで見ましたが、SANチェックに失敗して、本当にリアルに吐き気を感じてしまいました。

契約のアレで、書かせていただきましたが現代の法治国家は自力救済ダメ絶対で、すべて法律の手続きに則って粛々と決められた手順を踏んで、勝手に他人の権利を侵害できないようになっています(そこまでは書いていないか・・・)。なのに、司法が執行しないで、自力救済してしまっている。
すげえぜ、この異世界ドラマの銀行員は、スーツとか着ているけど平気で恫喝しているし、実はヒャッハーでどこぞのフロント企業より悪辣な反社まがいの組織なんだな、って思ったり思わなかったり。
差し押さえも、あんなに暴力的にやったらヤバいことになりますし(やったほうが)。「ここにある物は全て」なんて帳簿も見ずに言ってたけど、会社に置いてある私物もやられちゃうの、とか、動産って書いてあるのに不動産もやっているし、で、かなりハチャメチャでした。根本的な話として融資をDESで回収しているのに、差し押さえをしているのが意味不明だし。そのDESも自力救済で勝手に株式発行しているしで、取締役会とか株主総会、登記とかどうしているんだろうとかグルグルと頭の中に疑問符が大量に渦巻いて、すごい異世界だなぁ(白目)、という感想でした。
管理部門に籍を置いていたおぢさんからすると、こんな異世界で銀行から融資を受ける企業がいるのかと疑問に思うレベルというか、自由資本主義経済が成り立つのか、と本気で疑問をいだきました。いくらフィクションでも酷過ぎるよ、「嘘だと言ってよバーニィ」と叫びたくなりました。


あと、世界的なIT企業の社長がゲームが粗製乱造で全体のレベルが低いのが問題だ、という趣旨のセリフがありましたが、IT化の流れを逆行させるような話になっていて、アップストアとかグーグルプレイとかで玉石混交の規模が巨大だからこそ、それなりに玉が多く出てくるし、輝き方も違うはずなんだけどなぁって、愚考する次第でした。

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