今回はスライムのお話もりもりです。
スライムって言うと本来ファンタジー世界には存在せず、アメリカのマテル社が販売したおもちゃスライムが元ネタなんですよね。
そしてスライムも第二次世界大戦でゴムの主要生産地を旧大日本帝国が制圧したから、合成ゴムの作成に漕ぎ着けたなんて言われてます。なにせ当時ゴムは防水など密閉性を保つのに必要だったので、石油から生成する合成ゴムは革命的だったんですね。それがおもちゃのスライムになるんですから世の中分からないものです。
さて、そんなおもちゃのスライムがどうしてファンタジー世界の定番モンスターになり得たのでしょうか?
それは1953年ジョセフ・ペイン・ブレナンの沼の怪が初めてのようです。
似たような存在は1931年ラブクラフトが創造した狂気の山脈にてに登場する架空の生物ショゴスがあります。
今日のスライム像はどこから来たのか? 何故ファンタジーの怪物に選ばれたのか?
それは1974年テーブルトークRPGダンジョン&ドラゴンズにて、ファンタジーな世界観に突如現代のモンスターが登場することになりました。最もこの時代のスライムは殺すのに特定の手段が必要だったり、強力なモンスター扱いでした。
これが現代イメージ、特に日本人に馴染み深いものにしたのは1984年ナムコがアーケード向けにリリースしたドルアーガの塔でしょう。
そしてそのイメージ完全に確立した存在こそ、日本人で知らない者はいないであろう1986年エニックスよりファミリーコンピューター向けに発売されたドラゴンクエストでした。
今日スライムと言えばドラクエは切っても切り離せない存在になったのは過言ありません。
ファンタジー世界に一躍雑魚モンスターの代表としてスターダムを駆け上ったのはドラクエのスライムとFFのゴブリンでした。
奇しくもスライムは現代科学の粋として誕生しました。それが本来存在するはずのない幻想の世界に定番モンスターとなるのは因果なものですね。
さて、皆さんに印象に残ったスライムって何でしょうか?
作者はロマンシング・サガの登場したジュエルビーストには凄く感銘を受けたのを覚えています。
というか作者の書くスライム像ってドラクエ要素よりも実はサガ要素の方が多いんですよね。
劇中に名前が上がったジュエルゼリーの元ネタもジュエルビーストですし、スライムは最弱にして最強ってのが、作者におけるスライムです。
皆さん好きなスライムや印象に残ったスライムなど教えてくれたら幸いです。
https://kakuyomu.jp/works/16817330661324550082/episodes/16817330663261337140