↓ 各話一覧
https://kakuyomu.jp/works/16817330667919623070↓ 95 無才の冒険者 その95
https://kakuyomu.jp/works/16817330667919623070/episodes/16818093080234918335現在、2024-07-07(日) 16:45です。
2024-07-07(日)の22:00に第95話を予約投稿しています。
奴隷商人の捕獲部隊が現れた!
たたかう
→まほう
どうぐ
にげる
ラハクとしては逃げて通報をしたかった…だが、彼以外は戦うではなく、魔法戦を選んだようで(苦笑)
「やあ…何かお困りかな、お嬢さん方?」
「そうねぇ…おっさんたちが現れて困ってる、かな?」
「「…去れ」」
野盗らしい容貌の男たちが現れてそう語りかけて来た所、レイがストレートに返してからフォスとアマリが異口同音に話すのも面倒だが、いいたいことを低音で絞り出す。
(あ~…囲まれてるなぁ…フォス)
気配を見た所、少なくとも10人は居ないようだけど…あ、遠くから応援が来たようだ。無論、僕らのではなく、このおっさんのみたいだけど。
(我が主、何か?)
(敵の増援)
(…わかりました)
気が立ってるのか、返事もトゲトゲしい…「僕が何をした!?」…なんて空気を読まないことはいわないけどね?
小声でギリギリ聞こえると思える声量で意思伝達。そこまででおっさんの方を見ると、レイに手を出そうとして手を叩かれているおっさんとレイのやり取りが見えた。恐らく、
「いいじゃねぇか…俺といいことしようぜ?」といわれて「汚い手で触らないでよ!」
…と、レイがおっさんの手が触れようとして引っ叩いたって所じゃないだろうか?
(主、お見事です)
(いや何が!?)
(聞いても見てもないのに全部正当だからだよ(笑))
いやアマリ、それなら庇ってやれよ…と思わないでもないけど。
ちなみにレイは普通の町娘らしい恰好で余り目立たない風貌なんだけど、アマリは少々露出度が高い。肩は出てるし下腕も出てるし胸の谷間も見える上着に、下はショートパンツで太腿も丸見えなほぼ露出狂みたいな見た目だ…肌が褐色な分、衣服は白いのですげぇ目立つ気がする…
(庇うとかえって事案になりそうか…(苦笑))
ちなみにフォスはというと、聖職者みたいな肌の余り露出してない恰好なので…ま、まぁ、下級とはいえ女神だからか肌の露出は控えているそうだ。きっと、神力が駄々洩れになると色々と困るんだろう…と思う。露出してるのはせいぜい手先だし(顔面には薄いベールを常に垂らしてるし、両手も薄い手袋をしてるし、せいぜい両耳辺りが見えてるくらい?←メイド時代から似たような恰好してたよ)
「っざけんなっ! おい、お前ら!」
「うす」
「おう!」
「へっへっへっ…久々のメスだ! 滾るぜぇっ!?」
一部、己の欲求に正直な者が居るようだけど…討伐しても良心が痛まなさそうな連中だってことがよくわかった…と思う間もなく、
「「「ぎゃああああっ!?」」」
という絶叫と共にフォスたちの魔法攻撃で殲滅されてました。いや、殺してはないけど…
「こ、殺さないでっ!?」
「あんたらが殺さないでっていって見逃したことがあって?」
「いや…とっ捕まえて奴隷にしたけど、さ…」
「ふっ…そんな不細工な奴隷なんかいらないけど」
「ならっ!」
希望が見えたように見えて、野盗たちを絶望のどん底に叩き込む言葉を放つフォス!
「さっさと捕まえて町の衛兵に叩き出すわよ!」
「えぇぇー…」
落ち込む声量に満足がいったフォスたちだが、僕だけは違う声に聞こえた。
(どう見ても、あれって…ほくそ笑んでるよね?)
どうにも僕の随行(保護)者たちはいい性格をしているようだな…と(苦笑)
ってことで、…今日はこの辺で!