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https://kakuyomu.jp/works/16817330661446232417↓ 169 アイテムボックスに拘って… その169
https://kakuyomu.jp/works/16817330661446232417/episodes/16818093080106255536現在、2024-07-02(火) 15:20です。
202-07-02(火)の21:00に第169話を予約投稿します。
「よお!…討ち漏らしはあったか?」
ざっくばらんに訊いて来るおっさんたち…下層から登って来たのは上位の探索者、並びに冒険者のパーティーだった。
「残念ながら、数はそこまで多くはありませんでしたが…。後、被害が大きい他パーティを地上に戻しておきました」
ルミさんが事務的に応対している。風華さんは苦手としているらしい…普段から言葉が足りないので相手が勘違いすることもある、らしい…(苦笑)
取り敢えず、事務的なやり取りはルミさんに任せて(丸投げともいう)、黄昏ていると…
「…なぁ」
「え!? あ、はい…何でしょう?」
「ポットと栄養剤持ってねぇか?」
と訊かれた。急に声を掛けられてビビル甲司だが…
(ポットはHPポーションかな?…栄養剤って?)
「あぁ、悪ぃ。ポットはHPポーションのことだ。怪我を治す水薬でHPポーションなんだが長いから略してポットって呼んでるんだ」
「栄養剤って?」
「体力回復薬を略…してるつもりなんだが、旧世界の栄養ドリンクに倣ってそう呼んでるだけだ、な…多分?」
「はぁ…」
いきなりの略称の解説に勉強になるなぁ…と思っていると急に苦しみだしたので、慌てて問う甲司。
「だ、大丈夫ですかっ!?」
「なに、大したことは…ぐぅっ」
「取り敢えずこれを!」
と、この町に来た時に買っておいたHPポーションを差し出す。
「すまん、な…」
一気に煽る男。暫くして効いて来たのか多少荒かった息使いも穏やかになって来た。
「後、栄養剤…いや、体力回復薬、持ってねぇか?」
「余り余裕はありませんが…」
ルミさんに目配せすると、小さく溜息を吐いて縦に頷いてたので1本だけ融通するのだった。
ってことで、…今日はこの辺で!