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https://kakuyomu.jp/works/16817330660621993631↓ 264 進化の系譜 その236
https://kakuyomu.jp/works/16817330660621993631/episodes/16818093078731932975※公開されてから読めるようになります。
現在、2024-06-12(水) 16:33です。
第264話です。予約時刻は2024-06-12(水)の20:00となっています。
尚、グラスランドの町に戻れた住民たちには緘口令が敷かれていた…つまり、あたしたちから聞いた内容についてはどんなことでも外部に漏らすな…ということだ。まぁ…認識してる範囲では町がダンジョン化したこととか、一部の住民が魔物となって襲って来たことくらいだけど。
その後、ダンジョンを警戒して巡回警備してる者からの報告で、埋めた壁からツルハシで叩いてるような音が聞こえたと…
(逃げ出した割には戻って来るのが早いなぁ…)
下手すると、北国とこの国の間に中継基地みたいなのを築いている可能性も考慮しないといけない。人員の他に食料や消耗品類を蓄積できるくらいの規模の…
(ま、それは兎も角…魔法攻撃も人の力じゃあの防壁は破壊できないだろうね…特に力を逃がせることができない狭い穴の中なら、強過ぎる力の巻き添えで死んでしまうし)
取り敢えず、嫌がらせを兼ねて穴を国境近くまで埋めておいたんだけど、こんな短期間で壁を掘り返して来るとは…暇というか勤勉というか…今度は土壌を変質させて強固な岩石にでも置換しておこうかなぁ? 並のツルハシじゃビクともしないような…(笑)
その後、グラスランド領主に相談しに出向いた。表向きは国王に足を運ばせて…と恐縮してたけど、腹の中じゃそんなことは思っていないことはお見通しだ。ま、それはいいや…
取り敢えずは北国から侵入されてダンジョン入口で迎え撃ち…大部分の賊は拿捕し、指令系統の人間は逃してしまったことを報告した。勿論、再び侵入しようとして来たこともね。
「…相分かった。前回侵入して来た賊は?」
と聞いて来たので宝石箱みたいな木箱をテーブルに載せる。デザインは宝石箱だけど、装飾も何も施してないので年輪模様がそのまま見える木箱としか見えない…
簡潔に、その中には賊を気絶させ(仮死状態にし)て収納しているアイテムボックスで、一度解放されると壊れて2度と使えない使い捨てだということと、中身を取り出すなら此処ではお勧めしないことを説明した。
「わかった…というか、それを先にいって欲しかったな」
苦笑いで、危うく木箱の蓋を開ける所だったと蒼褪める領主の顔が印象的だったわ(笑)
…ってことで、今日はこの辺で!